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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十四話
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っ!」
「……苦無閃《嵐》……プラス《爆》……!」
『グゥッ!? ギアァァァァァァアッ!!』
僕達の前に立つかのように、上から降りてきたヴォルトがシェルを展開させて熱線を防ぎ、僕達の後方から詠唱を終えたカノンノが落下してくる炎弾を、メリアが起爆札を付けた無数の苦無をカオスへと放ち、カオスはその攻撃を受け、ダメージを受けながら再び転倒した。
「ヴォルト……カノンノ……メリア……っ!」
「衛司……あまり大丈夫……そうではなさそうだな」
「ニアタも……良かった、皆無事だったんだ……」
皆、所々それなりのダメージが見られるが、それでも立ち上がり僕を守ってくれた事に改めて一安心した。
カノンノとメリアが僕へと駆け寄り、カノンノが回復魔法を、メリアがアイテム袋からグミを出しながら口を開いた。
「なんとかってところだけどね……。それより衛司の方が無茶し過ぎだよ……」
「……衛司……これも……」
「あはは……ごめん……それと、ありがとう」
カノンノの言葉に少し苦笑して答え、メリアが渡してきたグミを飲み込む。いまだに頭痛は残ってはいるけど、カノンノの回復魔法と今のグミで少なからず、痛みが下がった気がした。
『グゥウゥウゥゥゥ……グゥウゥウゥゥゥッ!』
「さて……問題はアレをどうしたものか」
「……それについては一応、考えがあるよ」
「考え……?」
「……今さっき、ほんの少しだったけど、ラザリスの意識があった。彼女は……完全に取り込まれている訳じゃなくて、あの混沌の力に操られてるみたいなものなんだ。だから……あの混沌の力を浄化するんだ」
「浄化……成る程、確かにディセンダーの力を上手く使えば可能そうだが……あんな大物が相手では、流石にこの人数でも成功するかどうか……」
僕達を睨みながらゆっくりと立ち上がっていくカオス。それを前にウンディーネが出した言葉に僕はそう言葉を出すと、ニアタが納得しつつもカオスを一度見た後そう言った。
ニアタの言うことは分かっている。カオスはジルディアの民達の意志と、ラザリスの意志の反発から生まれた暴走体……言ってしまえば一つの世界そのものと言えるだろう。
世界一つを相手に此処にいる数名……しかも皆それぞれにダメージを負っている状態で浄化を行うなんて不可能に等しいだろう。
だけど……手がない、という訳ではない。
僕はゆっくりと星晶剣を皆の前に見せるように出した。
「一応……手はあるよ。この星晶剣のマナを吸収して力に変える力。それを利用して、星晶剣に送るマナに浄化の力を混ぜてカオスに全部叩き込むんだ。それなら、星晶剣の力で浄化の力も普通より上昇するし……幾分かカオスにダメージを与えて、浄化の力を通じやすくする事も出来るはずだよ」
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