第2巻
リュドミラとの初対面時のエレンの反応
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。無理かな?そんな方法を知っていれば、とっくに自分で実践しているだろうからな」
小柄なリュドミラは、エレンより頭一つ分背が低い。自分でも気にしていたのか青い髪の戦姫は幼さの残る顔を赤く染めて叫んだ。
「わ、私は親切で言ってあげているのに!」
「ふん。オルミュッツでは親切を押し付けるのが礼儀か。大したものだな」
そう返されて、こりゃやばいなと思った俺は空間の中に入る大天使化をしてから謁見の間の真上で待機していた。リュドミラはたじろいで口ごもる。エレンは容赦なく迎撃をかけた。
「お前に宮廷儀礼とやらを教えた奴は、さぞ立派な人物だったのだろうな?ライトメリッツによこしてみろ。庭掃除ぐらいに使ってやろう」
「な・・・・・お母さまを侮辱するのは許さないわ!」
エレンの紅の瞳とリュドミラの蒼い瞳。敵意剥き出しで爆発させたのはどちらだったかは、分からない。
「母親か。よし、今度は母親と来い。土下座の仕方を纏めて教えてやる」
「この・・・・言わせておけば、ぽっと出の戦姫のくせに!」
ドレスの裾をひるがえし、あるいはまくり上げ、激昂した獣の如く爪を振りたてて、二人の戦姫は相手に襲い掛かった。そして最後は『竜具』を創ったとされる創造神黒鐵が登場してから、争いを止めたのだった。そしてハリセンで叩いた後に、それぞれ喧嘩理由を述べた後に創造神は立ち去った。
「これがあの時の過去映像だが、当時悪いと言えばどっちだったかは未だに理解不能だ」
あの時の映像を流した直後にエレンは映像を見たくないと言って俺とリムに背を向けている。一言も発していない状態となった。
「俺的には互いにガキの喧嘩だとは思った。リムはどっちが悪いと思った?」
「まさかそこに居合わせた部下がいたなんて驚きですが、ティグル様の言う通り子供の喧嘩でしたので、正直どちらが悪いかは決められません」
リュドミラの態度は確かに見ていて腹が立つ印象であったが、他人から見た感想はあれは悪意ではなくリュドミラなりの善意だったかもしれない。俺は両方悪いと思いながらもため息をついた。
「・・・・不愉快な話は終わったか?」
俺は当時の事を考えていると、不愉快そうな声で振り返るエレン。脱線しかけてた話を戻し、明日リュドミラと一騎打ちをするようだった。一騎打ち=一対一でのサシ勝負に思えるが、鉄壁を崩して軍から引き離すようだ。リムは反論の言葉を必死になって考えていたが、思い浮かばなかった様子。それを見た俺が言ったけど。
「エレンの強さは理解しているが、俺達が敵軍を崩したらさっさと戻って来い。戦いの最中でもだ」
リュドミラ同様の戦姫なのだから、リムの不安と心配は一番よく理解しているティグルだった。代案がない以上だし、俺自身直接
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