第2巻
リュドミラとの初対面時のエレンの反応
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に冒されいた場合や生活に困難になるほどの怪我をした場合、不適合とみなした場合。エレンがライトメリッツの公宮に到着した時には先代の葬儀が終わっていた。公宮を纏めていた侍従長が、うやうやしく頭を下げてきたのを俺は覚えている」
そう言ったらその時に俺は一度だけエレンに会っていたとされていたので、エレンは覚えていないと言っていたがそりゃそうだ。俺は今の姿ではない姿となっていたからだ。無論その日に戦姫になったエレンを選んだので、受け入れるしかないだろうな。ライトメリッツというよりジスタートの民は慣れているそうで、この国が興って以来、そうやって選抜した。
「だが、ラヴィアスに関しては納得がいかない部分がある。同じ血筋ばかり選ぶなど、他の戦姫にはない例外だ。リュドミラを選ぶなど、目が腐っているのしか思えん」
「でもラヴィアス自身が選んだのだから、俺が創造主であったとしてもそれを変更したりは出来んよ。それにエレンとリュドミラが初対面の時から最悪だったとラヴィアスとアリファールから聞いた事だが、あの時も喧嘩を止めたのは創造神の姿をした俺だったな。あとはアリファールの性格と選抜理由については、俺でも分からんしな。創ってから選抜理由が変化したのかもしれん。それとエレンが初めてリュドミラと会った映像があるぞ」
そう言った後に端末を動かした後に投影されたのはまさにその時の様子を映されていた。二年と少し前にエレンが戦姫に選ばれたという報告を聞いた俺は、今の姿ではない容姿でライトメリッツに来ていた。謁見の間では、ちょうどリュドミラがいたが戦姫になってあまり日が経ってなかったので、宮廷儀礼を習い始めたばかりの様子で後ろにいた文官達が絶句や思わず顔を手で覆うなどしてハラハラドキドキしていた様子を見ていた俺と部下達。どうにか型通りの挨拶を終えた。
「あら、ライトメリッツは随分と礼儀に寛容なのね」
尊大な態度と傲慢な口調、口元に浮かんだ冷笑。それがリュドミラの初めての言葉だった。
「私と同じ年齢の戦姫という事で、期待したのだけど。いえ、勝手に期待してごめんなさい。なったばかりだから仕方がないわね。ぜひオルミュッツに遊びにいらして、と言いたい所だけど宮廷儀礼を身に付けてからになさってね。あなただって笑われたくはないでしょう」
口元に手を当てて、上品にリュドミラは笑った。しかし、エレンに向けた蒼い瞳には、劣った者に対する優越感が、あからさまに、過剰なほどに含まれている。『あいつ、人間がサルを見る目で私を見ていた』と後日エレンは憎々しげにリムに愚痴ってた。
「ああ、でも、教えてくれる人がいないのかしら。頭を下げてお願いしますと言えば、私が直接教えてあげてもいいわよ。宮廷儀礼以外でも」
「ほう。では、そうだな。背が伸びる方法でも教えてもらおうか
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