1部
16話
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風なような気がするんですが?」
「……なんだ、君は私に甘えたいのか?」
「……悪寒の走るような事を言わないでください」
「君も大概酷いではないか」
そんな話をしつつ家に帰ると、ヒナタが何とも言えない表情で立っていた。
「おかえりなさい、ヒジリ姉さん……それと、ネジ兄さん」
相変わらずヒナタはネジが苦手なようだな。ネジ自身がヒナタに良くない感情を持っているので仕方が無いのだが……家族が不仲というのは好ましくないな。
「ああ、ただいま」
「ただいま戻りました、ヒナタ様。ヒジリ様、俺はここで」
「ご苦労」
「あの……ナルト君は」
「落ちたぞ、ヒナタは受かったようだな」
「う、うん。ナルト君、大丈夫かな?」
「さぁな?」
「さぁな、って姉さん……」
「大丈夫かどうかは本人に聞くといい、聞けないのなら信じたまえ」
「そ、そんな……」
「自分の惚れた男の事だ、信じること位はやってやるといい」
「ほ、惚れた!?」
「はは、ナルトなら大丈夫だよ。あれは負けん気が強いからな」
真っ赤になったヒナタの頭を撫でて、私は部屋に戻った。
さて、確か今年の試験は分身の術だったか……何処かの書物に詳しく載っていたな。出来れば具体的な解説が載っていればいいのだが……私は忍術に関してはあまり他人に教えられるほど技量がある訳ではないので、書物を理解して噛み砕いた物を教えるしかできんのだ。
その晩、ナルトが火影の屋敷から禁術の記された巻物を盗み出したという事件が起きた。
白眼を通じて里を観察した結果里の上忍、中忍に巻物の確保及びナルトの生死を問わない捕獲の任務が発令されていた。
…………ふむ、殺しに行くか。
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