第7話 鬼の少女、新たな繋がりを得る
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美琴は千鶴と出会ったあの日を話し、現在は番号がわからないので連絡が取れなくて悩んでいる事を教えた。
「そっかぁ……それじゃぁ、上条さんは?上条さんなら何か知ってるんじゃないの?」
「ぶふぅぅぅっ!!?」
カナから『上条』という単語を聞いた瞬間、乙女として出してはいけない顔で吹き出し、顔を真っ赤にして声を荒げた
「なっ!なななななななななななな何言ってるのよカナっ!!べべべべべべべべべべべ別にアイツの事なんかななななななな何とも思ってないし、そそそそそそそそそそそそれにああああああああああああああアイツの事なんかきききききききききききききききき気にしてないし、アイツにめめめめめめめめめめめめめめめめ迷惑かかるかなとか、へへへへへへへへへへへへへへへへ変な心配なんてしてないんだから!」
「あ、あの〜…美琴ちゃん?私別にそんなつもりで言ったわけじゃぁ」
自分の世界に入り、何か壊れ始めた始めた美琴にカナは少し引きながらも、美琴が落ち着くのを待った。
「美琴ちゃん。落ち着いた?」
「う、うん……ごめん、カナ………」
「ううん。それでどうする?私この前上条さんから連絡先の番号教えてもらったから私が聞いてもいいけど…」
「…………は?」
カナの質問の中に聞き逃せない言葉を聞いた美琴は目を点にし、再び動揺 動転しながらも何とか事の次第を確認した
「は、はあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ちょっと何でカナがあのバカの連絡先を知ってるの!?私だってまだアイツの番号持ってないのに!!」
美琴は信じられないと目を大きく見開き、カナに詰め寄る。一方のカナは苦笑しつつ頬をポリポリ掻きながらその理由を教えた
「ははは。……あ〜〜2週間くらい前に上条さんがATMでお金を下ろそうとしたけど何故かカードが読み取りできなくなってお馴染みの『不幸だー!』って叫び声が丁度近くを通っていた私が気づいてね。かわいそうと思ったから…」
「もういい。その後何があったか大体察しが着いた……ん?ちょっとカナ、アンタまさかアイツにお金貸したんじゃぁ…」
「ああそうじゃなくて、ちゃんとお金が下ろせる銀行があるところに案内しただけ。まぁ、上条さんにお金を貸したところでいつ返してくれるかわからないしね」
「あ……そ、そう」
さり気なく毒を吐いているあたり、この子何気に毒舌家だなと美琴は親友に対して僅かな恐怖心を抱いた。そしてカナは美琴に『それでどうする?』と上条に雪村についての情報を聞くかの確認をする。
「え!? う、うーん……………………オネガイシマス」
上条の番号を知るチャンスで“嬉しい”半分と“どうしよう!折角のチャンスだけどやっぱり色々恥ずかしいし、やっぱりコレはまた今度にし
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