暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
81話:翠屋で一服 あれ?何その表情?
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いです〜♪」


 士郎さんの言葉に答えるスバル達。その傍らでは、桃子さんとリインが楽しそうに話していた。
 因みに、アーモンドココアとはリインが翠屋で決まって頼む、かなり甘めの飲み物だ。リインは基本苦いものは苦手だからな。

 その後なのはがテーブル席を確保して俺達を呼んできた。俺達はすぐにそこへ向かい、テーブルに座る。
 並びは奥からなのは、リイン、俺。向かいにスバル、ティアナの順だ。


「お仕事中だから、疲れの取れるミルクティーね」
「ありがとうございます」
「いただきます」
「それから、士君にはいつもの」
「どもです」


 いつもの、というのは例の士郎さんお手製のコーヒーのことだ。以前カオルが飲んで「美味い」と称した、翠屋の知る人ぞ知る看板メニューだ。
 桃子さんからコーヒーカップを受け取って、一口飲む。……うん、やっぱりこの味は変わらないな。多分俺がいれてもこの味は出ない。

 コーヒーの味に懐かしさを覚えていると、あることに気づいたなのはが声をかけてきた。


「あれ? 士君、前は砂糖入れてなかった?」
「ん、そうだな。よく覚えてたな?」


 あはは、まぁね。と言ってなのはは少し恥ずかしそうに頬をかいた。
 まぁ、確かにミッドに来る前はだいたい一口目を飲んだ後、その日の好みで砂糖を入れていたりしていた。が、最近はもう必要なくなった。


「あっちで散々淹れたり淹れられたりすりゃぁ、嫌でも苦いのに慣れるさ」


 六課に出向前の『特別対策部隊』では、仕事中にコーヒーを飲むことが主流だった。勿論その他の飲み物もOKだったが。
 その時大体は自分で淹れたりしていたが、これがまた奥が深い。かのハードボイルドなおやっさんも、形から入る為とは言え淹れ方に拘っていた訳だ。

 というか…時々来るあの人≠フコーヒーがめちゃくちゃマズいんだよ。だからなるべく自分で淹れるようにしているんだ。
 ……え? あの人≠チて誰かって? それは……本人の名誉の為に言わないでおこう。


「へぇ…士君も遂に、自分でコーヒーを淹れるようになったか……。なら、今度時間がある時に美味しいコーヒーの淹れ方のコツを教えてあげよう」
「ほ、ほんとですか!?」
「ただし、本当に時間がある時に帰って来た場合に限るけど」
「うぐっ…そ、それを言われたら……」


 もう何も言い返せないです……
 苦い表情でそう思っていることがバレたのか、士郎さんは「冗談だよ」と笑った。

 その後なのはや俺のミッドでの評判をスバル達から聞かされたり、士郎さんの自慢の新作をいただいたり、翠屋で探査の疲れを大いに癒やした。
 途中用を足しに席を立った。しかしなんと言うか……俺が陸戦魔導師の憧れになっていた
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