第六章
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あくまで言うのだった。
「呼ぶなら他の魔王を呼べ。もっとも他の仲間もそれは同じだがな」
「本当に嫌われてるんだね、日本人って」
「悪魔を悪ではない。全く変わった奴等だ」
こう言いながら首を捻るばかりだった。しかしそうは言ってもその顔はそれ程不機嫌なものではなくなっていた。そのうえでまた榮一に言ってきた。
「一度機会があったらじっくりと調べてみたいものだ」
「何なら協力するけれど?」
「御前はいい」
彼の申し出はきっぱりと断るのだった。
「とりあえずこの時計で満足しておいてやろう。それではな」
「うん」
「さらばだ。彼女とは楽しく過ごすようにな」
最後にこう言い残して榮一の前から姿を消すのだった。魔王は彼の時計だけ貰って帰るのだった。後にはとりあえず彼の彼女と仲よくするようにとの言葉を受け取ってそれに従おうと誓うのだった。
アスタロト 完
2009・2・24
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