七話:多分、闘技場だと思う
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「わからない、黒歌に着いて来てだけなのにどうして俺は良く分からない奴と戦っているんだ?」
「私も知らないにゃ……」
どうもルドガーです。俺は今、以前黒歌に着いてきてほしいと
言われた場所で絶賛戦闘中だ。いや、本当に意味が分からない。
正直、行きの道すら分からない状態で連れてこられたのに着いてものの数分でこれとか
やってられない。もう少しゆとりというものが欲しかった。
そもそも連れられてきて直ぐに中国風(?) まあ俺には良く分からないんだけど
とにかくそう言った服を着た青年、確か美候に
『お前強いんだろ?じゃあ、俺っちと戦おうぜ!!』
と言われる時点で何か色々と可笑しいと思う。
しかも、何とか美候に勝ったと思ったら今度は眼鏡をかけてスーツを着た紳士っぽい
青年、アーサーにも戦いを申し込まれるし、正直言って意味が分からない。
もしかしてここはあれなのか?闘技場なのか?戦って戦って戦いましょうなのか?
そうなんだな。というかそうだろ?そうでなくても俺はそう思うことにするぞ。
だってこれ以上は考える余裕がないからな。というか考えたくもない。
もう、開き直って俺も思う存分戦うことにするからな!!!
「どこからでもかかってこい!!!!!」
少し吹っ切れた俺はそう雄叫びを上げてアーサーに突っ込んでいくのだった。
勝った……勝ったぞ、相手も本気じゃなかったとはいえ勝てたぞ!!!
それにしても―――五時間の耐久戦はきつかったな。
いやー、最初に倒した美候がまだ戦えるとばかりに襲いかかってきた時は焦ったな。
そこからはアーサーも交えての三つ巴の争いになったからな。
結局最後は三人ともが武器を捨てての殴り合いでの決着だったからな。
まあ、流石に全員が相手を殺す気が無かったから武器を捨てただけで、
実戦だったらどうなっていたかは分からないからな。
アーサーは剣士だから殴り合いなんてあまりしないだろうしな。
だからと言って手を抜ける相手じゃなかったけどな!!
しかし、あの戦いは熱かったな。
アーサーの渾身の左ストレートは未だに俺の右頬に深いダメージを残しているし
それに美候のアッパーも中々にきつかったからな。
だが、ジュードの『殺劇舞荒拳』ビズリーの『絶拳』を受けて来た俺は
その程度では倒れなかった!!……ギガント痛かったけどな…!!
とにかく最後は何となくやってみたら出来た『絶拳』で二人纏めて吹き飛ばしてやった。
いやー、あれは爽快だったな!!!
あのナス野郎、もといビズリーの気持ちが良く分かった。
出来ればあいつ自身にもお見舞いしてやりたいぐらいだがそれは出来ないので
心の中にしまっておくことにするか。
まあ、最初はいきなりの事に戸惑ってたけど、戦
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ