第六章 正義の在り処編
第百八十六話 『これからの捜査方針、ヴィヴィオの悩み』
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エッティっていうおじさんはヴィヴィオを捕まえようとしたらしいの。でも、ヴィヴィオのことはなのはママを捕まえるためのデコイだって言ったらしいの。だから………ヴィヴィオは、ヴィヴィオは生み出された理由が知りたいの。それがどんな結果になってもいい、ヴィヴィオにはなのはママ達がいるから我慢できるの………」
「ヴィヴィオ………」
「ヴィヴィオちゃん………」
「………ごめんなさい。ヴィヴィオの一方的な言い分でした」
それでヴィヴィオは頭を下げる。
しかし、ヴィヴィオのその初めて聞く告白に一同は思う。
ヴィヴィオも複雑な気持ちを幼いながらも抱えていることを。
だから、リオンはヴィヴィオの頭を撫でながら、
「………ヴィヴィオちゃん。きっと、生まれた理由なんて関係ないと思うんだ。どんな事情があったにせよ今生きてる………暖かい人達に囲まれている。それだけでいいと思う。それを私はシホさんに教えられた。だからヴィヴィオちゃんも深く悩んじゃダメだよ?」
クシャクシャと頭を撫でられなからも、ヴィヴィオは「うん………!」
と涙を流しながらも笑顔になってくれた。
「大丈夫だよ、ヴィヴィオちゃん! ヴィヴィオちゃんは僕が守るから!」
ツルギがぶんぶんと握った手を振ってヴィヴィオを慰めた。
それに対してヴィヴィオはと言うと、
「うん! ツルギ“ちゃん”!」
事もあろうにちゃん付けでツルギを呼んでしまった。
その理由は簡単でとあるゲェムで腰まで伸びてしまった赤い髪を切らないでそのままに流しているからヴィヴィオの中ではツルギは少しばかり女の子認識されてしまっているからだ。
「ヴィヴィオちゃん、僕は男の子だよー!」
結果、うわーんという感じでツルギが叫ぶ羽目になってしまっている始末だ。
「ふふふ、可愛いナイト(?)様だね」
「リオンお姉ちゃんも疑問符をつけないでよー!?」
それで終始和やかな空気になったのは言うまでもないことである。
そしてもうリオンとヴィヴィオは二人とも暗い表情ではなくなっていた。
………その後、ヴィヴィオの告白内容をスバル達から聞いたなのははヴィヴィオを猫可愛がりしたそうだ。
◆◇―――――――――◇◆
とある施設である男性が壇上に立ち、並んでいる隊員一同に向かって目を向ける。
「諸君、機は熟した。今こそ我らの悲願を果たす時だ。いざ始めるとしよう。―――聖戦を!」
男性の言葉に隊員達は『ウオオオオオオーーーッ!!』と雄叫びを上げるのであった。
これからミッドチルダはまた暗雲が立ち込めるだろうことは分かりきった宣言だった。
シホ達は、これにどう対処するのか? 事件を解決することができるのか?
………それを知るのは果たして神かあるいは。
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