暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン〜ロストシャドウ〜
βテスターの教え
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「βテスター…」
俺は口から言葉が零れた。
キリトは
「βテスターを嫌う……、軽蔑する奴らもいるだろう」
と短い言葉を話し、また何か言い掛けたが、
俺は「……っ、すっげぇな!確かβテスターって、千人しか受かってないんだよな!」
俺は目をキラキラ光らせ話した。
キリトは「嫌じゃないのか?」と聞くが、俺は
「んなわけないだろ、頼りにしてるぜ!キリト!」
その言葉を聞くと、キリトは少し微笑んだ
そして小さな声で「ありがとう」と呟いた。

そしてクエスト発生エリアに向かっている最中に
俺はキリトに《スキルスロット》についてに聞いてみた。
「話は変わるけど、キリトは《スキルスロット》は、なに入れた?俺は片方は《片手用直剣》で埋めたけど、もう一つが決まらなくって」
俺の言葉を聞くとキリトは
「ソロプレイヤーとして、生きるのなら必須のスキルは《索敵》と《隠蔽》だろうな。両方とも生存率を上げてくれるし、でも最初は索敵スキルを選択する事をおすすめするよ、だけど、あくまでもソロ道の場合だけどな」
キリトの最後の話は全く聞いてなかった俺。
「おお!すげー、なんか小さいカラー?カーソル出てるぞ!」
キリトは「って、もう索敵スキル取ったのか!?最後聞いてたか…?って、カラー?カーソル?」
気付いたら、もう目的地まで着いていたようだ。
「本体はまだ見えないが、モンスターを示す色が、レッドじゃなくマゼンダといったところだな」
キリトは続ける。
「モンスターは《リトルネペント》だ。リトルって、付いてるけど一メートル半ぐらいあるからな。レベルは3だから、レベル1の俺達には紫がかって見えるってわけだ」
キリトが詳しく説明してくれると、小径から逸れ、
大きな古木にに回り込むと、そいつの姿が眼に入った。
「……ハズレ」
キリトはそう呟いたが、意味がわからない。
キリトは俺の心境を察したように、説明した。
「あの口の上に大きな花を咲かせているやつが出現するんだ。ホルンカの村で受けたクエストのキーアイテム《リトルネペントの胚珠》は、花つきのネペントからしかドロップしない。そして花つきの出現率は1パーセント以下だ」
俺は聞かなきゃ良かった、という後悔をしていると
キリトは真剣な顔で俺に話した。
「普通のネペントでも、倒し続ければ花つきの出現率は上がる。戦闘する分は構わないが、花つきと同じぐらいの確率で、丸い実をつけているネペントが出現するんだ。だが、そいつは言わば《罠》で、戦闘中に実を攻撃してしまうと巨大な音とともに破裂して、広範囲から仲間のネペントを呼び寄せるんだ」
と注意を呼び掛けるとキリトは
背中の剣を抜きネペントに向かっていった。
同時にネペントもキリトに気付いたようで
「シュウウウウウ!」
という咆哮を捕食器から漏らし、
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ