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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
突発ネタ集
Ex07.ハッピー ハロウィン(でも一部はアンハッピー)
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「ところで、いい加減サボってないで働いて頂けませんか? まるで駄目なお嬢様。略してマダオ」
そう、先ほどから楯無は外の楽しげな様子を眺めたり、大声で叫んだり、土下座したリ、リアクションをとったりと全く書類に手をつけていないのだ。
「ちょっ!? 酷くない虚ちゃん」
「いいから働けマダオ」
「…グスン。最近、虚ちゃんが私に対して雑過ぎると思うわ。時々弄ってくるし…」
「申し訳ありません。主君を弄って遊ぶのが布仏家の仕来たりですので」
「そんな仕来たり聞いたことないわよっ!? それと全然申し訳なさそうじゃないわっ!!」
「すみません、噛みました(ペコッ」
「噛んでないわよねっ!?」
「噛みまみたっ☆」
「噛んだっ!!??」
「それはそうとお嬢様(キリッ」
「もうヤダこの娘…(シクシク」
シクシクと涙を流す楯無、そんな彼女を片目に捉えつつ作業を進める虚は楽しそうだったというのは決して気のせいでは無いだろう。
「で、何よ虚ちゃん」
「先ほど本音から『お仕事大変だけど頑張って〜』というメールが届きまして――」
「え? 自慢? 姉妹仲が回復したのに未だに全然メールとかしてくれない私に対する嫌がらせ? 暴れるぞコラ」
「やめてください。それともうすぐ――」
[バンッ!!]
「トリック・オア・トリート。お菓子をくれないと悪戯するよ〜」
「…するよー」
「――二人が悪戯をしにくると」
「もっと早くに言ってよ!!??」
扉を開けて現れたのは言わずとも妹たち――本音と簪の二人だ。
簪はD×Dなる世界の無限の龍神と呼ばれている少女のゴスロリ衣装をで、髪は黒ではなく自身と同じ水色の長いウィッグを着けている。
本音はプリズマなイリヤなる世界のルビーの所持者と同じ魔法少女の服を着ている。ただ、ある一部がはち切れんばかりに強調している。
「あら、二人ともよく似合っていて可愛いわ。何のコスプレかしら?」
「同じ声の人だよ〜」
「…同じ声の人」
ええ、中の人繋がりなんです。
「そうですか」
「それよりも〜。トリック・オア・トリートだよお姉〜ちゃん。お菓子をくれないと悪戯するよ〜」
「はいはい。食べ過ぎて虫歯にならないよう気をつけなさいよ」
「は〜い」
机から綺麗にラッピングされた箱を取り出し、それを本音へと渡す虚。
悪戯出来なかったことに少しだけ残念に思ったが、姉の手作りお菓子を前に一瞬で吹き飛び速く今までの戦利品を食べたいという思いに埋め尽くされた。
残念ながら、生徒会に元からいた二人は仕事中であったために仮装をしていないので、お返しトリック・オア・トリートが出来ない。
ついでに言うと、今日一日は決して仮装無しで学内をうろついてはいけない。
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