マクロスF
0799話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うべく後を追っていく。
技術班にしても今回の結果はある意味では予想外だったのか、笑みを浮かべている者は……
「おーめーでーとー! だから言ったでしょ? 僕の予想通りの結果じゃないか」
「ロイドさん!」
訂正、何故か笑みを浮かべてお目付役のセシルに注意されている奴が1人いたな。
相変わらずの2人を見て、小さく笑みを浮かべていた俺にレモンが視線を向けてくる。
「アクセル、今回取れたデータに関しては後で詳細な報告書を渡すけど、シャドウミラーの技術班の責任者としては重量子ビーム砲をメギロートに搭載するのは反対よ。確かにサークル・レーザーよりも長い射程を誇る射撃武器は魅力的かもしれないけど、機体全体のバランスを崩してまで必要かと言われれば否だしね」
「そんなにバランスが悪いのか?」
「ええ。汎用性の高さがメギロートの売りの1つだったんだけど、重量子ビーム砲を装備するとその汎用性が大きく損なわれるのよ。特にあの砲身の長さが色々と厄介で、戦闘以外に使うのは難しくなるわ」
「シャドウだって肩から砲身が伸びてるけど、普通に作業用に使えているだろ?」
視線の先にいるシャドウは右肩にビームガトリング砲、左肩にグラビティキャノンが装備されている。その砲身は前に突き出しており、そういう意味ではメギロートよりも上だろう。
だが、レモンはそんな俺の言葉に黙って首を振る。
「シャドウに関しては、設計段階から両肩に砲身2つを付けるというのを前提としているからいいのよ。それに人型と虫型の違いも大きいわ」
「……なるほど」
確かに最初からそれらを装備するのを前提として設計されたシャドウと、元々は予定されていない改造を施されたメギロートの違いは大きいか。
「そうなると、やっぱり重量子ビーム砲に関しては付けない方が?」
「私としてはそっちをお勧めするわ。重量子ビーム砲を積んだメギロートは確かに長距離攻撃できる分だけ攻撃力は高いかもしれないけど、搭載されているAIの性能を考えると、もしメギロート同士で戦えば恐らく勝つのは通常のメギロートよ」
「それは、やっぱり予定されていない装備だからか?」
「ええ」
ビアンやシュウに並ぶ天才のレモンがそこまで言うのなら、それは明確な事実なのだろう。
武器に拘ってメギロートの性能を落とすのは意味が無い、か。
「それに……」
何故か苦笑を浮かべながらレモンが言葉を続ける。
「重量子ビーム砲とは言っても、純粋に武器の威力として考えれば、威力、精度、連射性、メンテナンスのしやすさといったあらゆる面で私達が使っている武器の方が上よ? ならわざわざ採用する必要は無いと思うけど。とは言っても、技術として珍しいのは事実だけどね。あくまでも研究用に留めておくべきというのが、技術
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ