マクロスF
0799話
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よりも寧ろ運動性や機動力は上だ。
もちろん砲身と射程が短くなった利点もある。それは連射性だ。シャドウミラーでよく使われているビームガトリング砲とまではいかないが、それでもビームライフル程度の連射性は維持している。
「じゃあ、始めるわよ」
レモンの声と共に、重粒子ビーム砲を装備したメギロートが動き出す。
まずは地上での行動ということなのか、空いている空間を前後左右に歩く。
その動作に不自然な場所は見えず、俺がいない間に行われていた基礎技術の研究がどれ程進んだものだったのかを教えてくれる。
そのまま数分程地上を歩き続け、特に違和感や不具合が無いのを確認したのだろう。新たに下されたレモンの指示で空中へと飛び上がって魔法球の中を自由自在に飛び回る。
こちらもまた、重量子ビーム砲を装備したというのに動きの軽快さに関しては以前と変わらず……いや、寧ろ若干ではあるが上がっているな。
「さて、じゃあいよいよ最後の試験よ。……標的を準備して!」
レモンの指示に、メギロートが地上に着地し、俺達から離れた場所に1機の機体が運ばれてくる。あの機体は……
「ストライクダガー?」
そう、その機体はSEED世界の連合軍で採用された量産型MS、ストライクダガーだった。ビームライフルを標準装備し、ザフトのジンやその上位機種でもあるシグーをも上回る攻撃能力を持っており、決して悪い機体では無い。言うなればUC系のジムに近い役割といったところか。
だが、ジムは所詮ジム。
ジンやシグーをも上回る攻撃力を持つとは言っても、俺達シャドウミラーと戦うには圧倒的に機体性能不足、パイロットの技量不足であり、文字通りの意味で鎧袖一触にされた機体だ。その後も俺達シャドウミラーと同盟を結んでいたオーブに幾度となく攻めてきては撃破され、あるいは鹵獲されては倉庫に積み上げられていたのだが……
「だからって標的にしなくてもいいだろうに」
「しょうがないじゃない。そもそも機体スペック的に私達は使いようがないんですもの」
「……まぁ、確かに」
良くある使えなくなった機体の使用方法としては作業用というのがあるが、それに関しては無人機のメギロートの方が圧倒的に上だ。
そもそも、シャドウミラーには余剰人員がいないという事情もある。
量産型Wを使うにしても、比べものにならない程に高性能なシャドウが配備されており、今更ストライクダガーを使う必要性は存在しない。
今ではストライクダガーを使うのは、アウルやスティング、レイといった将来的にシャドウミラーへの入隊を希望する者達が、シミュレーションではなく実際に機体を動かす感覚を覚える為に使用する程度だ。
勿論それらで使われている機体は操縦システムをシャドウミラーが主力として使うPTに準じた
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