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アスタロト
第四章
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計の端にある小さなボタンを押す。すると。
「ほら」
「あっ、携帯!?」
「うん、携帯電話にもなるんだ」
 こう彼女に言うのだった。
「こうすればね。凄いでしょ」
「腕時計で携帯になるの」
「それだけじゃないよ」
 まだあるのだった。
「こうやって光らせることもできるし」
「光ったりもするの」
「そういう塗料なんだ」
 どうやらそうらしい。

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