憎悪との対峙
35 星の幻影
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lkyrieのスパイがいた」
「警察に?」
「警察とWAXAは水と油だ。おそらくWAXAへの対抗心に浸け込んで、ダークチップを…噂をすればか」
「え?」
ハートレスは振り返った。
見えるのは日が完全に落ちて全てを飲み込みそうな海、そしてそれにかかる高速道路だ。
特に変わった様子ではない。
しかしスターダストの視線は料金所の向こう、何かがこっちに向かって来ていた。
そしてそれは徐々にハートレスという普通の人間の視力でも見えるくらいに近づいていた。
「速くメリーを連れて行け!!」
「あなたは!?」
「あいつら全員、やってやる…!!」
スターダストはそう言うと、スター・イリュージョンに飛び乗った。
そしてキーを回し、セルスタートでエンジンを始動した。
ハートレスも助手席のシートベルトを締め、ドアを閉めると、自分も運転席に飛び乗ってエンジンを掛けた。
そしてスターダストと目を合わせ、お互い1回だけ頷くと、アクセルを踏み込んで反対側の高速の料金所へ走り去る。
「クラッチ、ペダルを踏み込んでローに、アクセルをゆっくり開いて回転数を上げ、ゆっくりクラッチを繋ぐ…」
スターダストはスタンドを上げると、ハートレスに教わったことを今、改めて口に出して1つ1つ実践する。
ただし前輪のブレーキを握っているというアレンジが加えられている。
当然、一般車を遥かに上回るエンジンの性能は高速で後輪を回転させる。
そして地面を削りながら、方向を180度方向を転換すると、一気にブレーキを離して、猛スピードで発進した。
広場にはタイヤと地面の境界から発生した白煙が立ち込めた状態からのロケットダッシュ。
あっという間に料金所を突破すると、再び高速道路へとと飛び込んだ。
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