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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
35 星の幻影
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すれば何かしらの考えがあると警戒するに越したことはない。

「…まさか!?まずい…離れろ!!」

「え?」

逃げるだけが目的ではない、もう一つの目的、スターダストの追跡。
そのための手段、目には目を歯には歯を、この場で一番理に適っている。
そしてスターダストが使ったからこそ度肝を抜かれたものの、ValkyrieというPMCならやりかねない手段。
それに辿り着いた時、シドウは声を張り上げていた。
しかしその予想は悲しいことに的中した。

「!危ない」

爆音が響いたのと同時にネットを突き破って何かが飛び出した。
KTM・390 DUKE、KTM・390 RCが3台ずつ、そしてKTM・1190 ADVENTURE、Valkyrieが脱出用に用意していたものだった。
ジャミンカーたちは持ち前の運動神経で手足のようにバイクを操り、蛇行して撹乱し、ウイリーやジャックナイフでWAXA隊員たちを蹴散らすと、校舎外に飛び出した。

「追え!!追え!!」

ダメージを受けた隊員たちを支えながら、急いで駐車場のパトカーと白バイに飛び乗って追跡を始める。
だが全員ではなく、シドウは追跡に半分の人間を回し、残りの半分は残した。
こちらが手薄になっては電波妨害の中では救急車を呼ぶのには時間がかかる。
その間の生徒たちへの対処、そして裏切り者のいた警察に介入される前に主導権を握っておかなければならない。
それを考慮すれば、的確な判断だった。
シドウはゆっくりと生徒たちの方へ歩いて行く。

「全員無事か?」

「はい!でも…スズカちゃんが…」

「スズカ!!」

その時、グラウンドの奥の部室が建ち並んでいる方から1人の少女がよろめきながら歩いて来た。

「ミソラちゃん!?」
「どうして…」

響ミソラだ。
しかしミソラは偶然、遅刻したおかげで人質にはならずに済んでいたはずだった。
それにも関わらず自分たち以上にフラフラになって現れたクラスメイトに皆が驚きを隠せなかった。

「スズカ!大丈夫!?」
「うん…大丈夫。ちょっと掠っただけ」
「でもさっきまですごい出血で…」

スズカの腕にはリボンが包帯の代わりに結ばれ、止血が施されていた。

「ロックマンが…助けてくれたの…」

「え?ロックマン…」

「そうなんだよ!ロックマンが銃を持った連中、みんな倒して僕たちを助けてくれたんだよ!!」

ミソラは自分の遭遇したスターダストだと確信した。
見た目はシューティングスター・ロックマンに近いシルエットを持ちながらも、灰色を基調としたボディ、そしてかなりの重武装、ヘルメットの形状も鷹と狼のような形状をした謎の電波人間。
圧倒的な戦力、まるで押し潰されそうな雰囲気を纏い、奇襲をかけたのに一
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