学年別トーナメント
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くんの方は…
そのとき、試合終了を告げるブザーが鳴り響く。
―――――――――――――――――――
「やったな、簪」
「…うん!」
そのまま俺と簪はピットに戻る。ISを解除し、ピットを出ると、父さんが待っていた。
「よくやった和也、簪さん」
父さんは俺は頭をワシャワシャと撫でる。若干髪型が崩れた。
「当然だよ。この機体で負けることなんてないさ」
「そうだな。それじゃあ私は来賓席に戻るよ。2回戦以降も頑張れよ」
「ああ」
「簪さん、息子をよろしくお願いします」
「…は、はい!」
父さんが人混みに紛れ、見えなくなる。
「簪、次は専用機持ち同士の試合らしいぞ。観に行くか」
「…うん…」
俺と簪は適当な席に座る。
「織斑か…。2ヶ月前は話にならないほど弱かったが…。それに転校組の能力も気になるところだ」
試合が始まる。
織斑がイグニッション・ブーストでボーデヴィッヒに接近、雪片弐型を降り下ろすが、止められる。
「あれは…、AICか…?」
「…そうだと思う」
動けない織斑にボーデヴィッヒのレールカノンが向けられる。
だが、ここでデュノアが割って入り、アサルトカノンで支援、砲口をずらさせる。
そこでボーデヴィッヒは後退、このとき、デュノアがアサルトライフルで追撃に入るが、篠ノ之がシールドを構えながら割って入り、切りかかる。
そこにAICから開放された織斑がデュノアと入れ替わりつばぜり合いに持ち込む。
数度の打ち合いで篠ノ之が劣勢になったところで、ショットガンを構えたデュノアが強襲、散弾を放つが回避された。
正確にはボーデヴィッヒがワイヤーを引っ掛け、篠ノ之を後方に投げ飛ばしたのだ。
ボーデヴィッヒは攻勢に入り、腕部のプラズマ手刀で連撃をしながらもデュノアをワイヤーで牽制。なるほど、ボーデヴィッヒは一対多数の戦い方を理解している。
ここでデュノアは攻撃対象を篠ノ之に変更、織斑は一対一になる。
織斑はひたすら接近戦を維持することに努めている。それでも織斑が劣勢なのは誰の目にも明らかだった。
そしてワイヤーによる攻撃で身動きがとれなくなり、そこにレールカノンが発射される。
だがデュノアが割って入り、実体シールドで砲弾を防ぎ、さらにワイヤーを切断する。
見ると篠ノ之は戦闘不能だ。
それを確認したのか、織斑は零落白夜を発動、ボーデヴィッヒめがけて直進した。
ボーデヴィッヒの牽制を掻い潜りながら、ついに接近するが、ここでAICが発動、動きが止まる。
そこにデュノアが接近、ショットガンの連射でレールカノンを破壊した。
体勢を崩れたボーデヴィッヒに織斑が接近する。しか
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