いつもの日常から…2
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一年生たちと共に火神と黒子は帰り、1人…また一人と自分の家の帰路につくので別れていく。
最終的には2人が残り、黒子は途中でいつも寄るマジバーガーのバニラシェイクをすすりながら口を開いた。
「そういえば、今度赤司君がこっちに来るそうなんですよ」
あまり感情が外に出ない黒子ですらも、嫌な表情をしながら火神に向かってそう言う。
「……マジでか」
火神に至っては、冷や汗をかいている。
「嫌そうな顔をしますね」
そんな火神を見て、黒子はジト目のままで、火神にそう返す。
自分もいやな顔をしているとは思っていないのだろう。
そんな黒子を見ながら、火神は「あー」と切り出す。
「あいつ苦手なんだよ……」
苦い顔でそう呟く火神を見ながら、黒子はバニラシェイクをすする。
初対面で鋏を高速に突き付けられれば誰だってトラウマになるだろう。
冷や汗をかきまくっていて、怯えている火神をスルーしながらも、黒子は話を続けた。
「紫原君も来るそうですよ」
通常の顔に戻った黒子は枯れのことを想像しながら、火神に向かってそう口にする。
火神はその言葉に、「あー」と思いだすような声を上げて口を開いた。
「そういや、タツヤからメール来てたな」
「紫原君一人じゃ不安ですからね」
まさに子供です。といいたそうで、保護者にも見える黒子に火神は困ったように眉を寄せる
「でっかい子供だな……」
その火神のセリフに黒子は赤司の話を切り出した時のような顔になり、眉を寄せる。
「2m越えの子供は嫌ですけどね」
「だな……」
黒子は正論を返し、それに火神が肯定する。
そんな会話に2人は微妙な顔をしていたが、すぐに話題を切り替えた。
”キセキの世代が集まる”
キセキ+2人という面子が集まってすることと言えば…バスケしかないだろう。
…逆に、キセキたちが部屋に籠って青春トークをしていることのほうが怖い。
赤司は京都の高校で、紫原は秋田の高校なので、距離的にも遠く、なかなか会えないキセキだ。
火神はそのことを考えて、不敵に微笑みながら彼らとのバスケを想像し、闘志を燃え上がらせる。
「……はっ。楽しみだな」
ニカッという笑顔を黒子に向け、そう言う。
「そうですね」
そんな火神を見て、黒子も楽しげに微笑を浮かべる。
彼の過去の出来事からしても、キセキの世代とバスケができることは嬉しいのだろう。
嬉しそうな黒子に火神は拳を突き出す。
そんな姿に一瞬黒子はきょとんとしたが、すぐに火神の意図が分かったのか、彼も拳を出してコツリと拳を合わせる。
光と影は互いに笑い(微笑み)あった。
キセキの世代と試合するのが楽しみで仕方がないという気持ちを込めて。
それからしばらくは、たわいもない話を続け、分かれる道までを楽しんだ。
別れの道が
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