六話:オカルト研究部?
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げても後々付け回されるだけだしな……仕方ない、こういう時は権力に頼ろう。
携帯を取り出してサ行を探す……えーと……あった!!
「一体この状況で誰に電話をかけてるのかしら?」
『あ、お久しぶりですサーゼクス様』
「お、お兄様!!?」
『やあ、ルドガー君、久しぶりだね、どうしたんだい?』
俺は驚いて固まっているリアス・グレモリー先輩に携帯を押し付ける。
これはあれだ、決して、自分で話すのが面倒だからとかじゃないぞ?
『本当にお兄様なんですか?』
『ん?この声はリーアかい?もしかしてルドガー君を眷属にしたのかい?』
『確かにお兄様だわ……えっと……お兄様、ルドガーとはどういった関係で?』
『ああ、私はルドガー君の身元保証人だよ』
『えっ!!?』
まあ、俺には当然のことながらこちらの世界の戸籍などはないのでサーゼクス様に
身元保証人になってもらったり、身分証明書を作ってもらっていたりしているからな。
本当にサーゼクス様には感謝してもしきれないな。権力万歳!!!
『ルドガー君には恩があってね、その恩返しのほんの一部としてこういったことをしているんだよ』
『恩返し?一体何があったのですか、お兄様?』
『ああ、あれはミリキャスがグレイフィアの目を離れて遊んでいた時だった―――――』
「疑ってごめんなさい、ルドガー。まさかあなたがミリキャスの恩人だったなんて……」
「いや、気にしなくてもいいからさ」
どうやらサーゼクス様は俺にかけられたあらぬ疑いを解いてくれたみたいだな。
これでもう変な誤解を受けるようなことにはないだろうな―――
「それにしてもあなたが神器を持っていたことで迫害を受けて帰る家もなくなって、さらに拒絶され続けて人間不信に陥りそうになっても必死に自分を奮い立たせて誰からも感謝されることもなく人を助け続けて来た子だったなんて……」
……………………は?
「……ルドガー先輩、これあげます」
どこかからか取り出した飴玉を俺に手渡して来る、塔城。
うん、美味い。
て―――
「いや、違うからな!!!俺はそんなことしてきてないからな!!!??」
サーゼクス様なに適当なこと言ってるんだよ!!!!
だから、そんなに同情の籠った眼で見ないでくれよな!!!!!
俺にはそんな過去とかないから!!!??
と言うか誰だよそれ!!!??
え?ルドガーさん(笑)なのか?
第一、俺には二千万の借金を負ったり『オリジンの審判』を越えたりしたとかいう
凄くまともな……まともな?
あれ?可笑しいな目から汗が………。
「ルドガー、お前そんな辛いことを背負って……くそっ!!今までお前が男好きだと言う噂を流してきた自分が恥ずかしいぜ!!
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