第07話 皇太子ルードヴィヒ
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、この度はどのような要件でしょうか?」
「皇太子のルードヴィヒを帝国宰相に任じようと思うが、其方の意見を聞きたい。」
「おぉ、皇太子を後継者にするつもりですね。私くしめは異存御座いません。皇太子は幼き頃より、帝王学を学んで折ります。銀河帝国改革局より教師が派遣されて、改革にも明るく御座います。」
「ルードヴィヒはまだ若い。其方が後見役を努めて、十分に補佐して欲しい。」
「はっはぁ。賜りました。」
国務尚書は頭を垂れた。
Sideout
帝国暦468年10月19日 オーディン 新無憂宮 特別室
特別室は皇帝の住いの一画に設けられている。地下のトンネルを通して、オーディンのエクリプス支社やグリンメルスハウゼン子爵の別邸、闇の左手本部と繋がってている。
Side リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン子爵
特別室には光輝とフリードリヒ、グリンメルスハウゼン子爵がいる。
モニターには謁見室の様子が映し出されている。
「バイオロイドとは便利だな。」
陛下が応える。
「全くです。陛下と姿形や仕草、言動までそっくりです。」
グリンメルスハウゼンも頷く。
「あのバイオロイドは陛下の遺伝子をクローニングして作られております。バッフワイト素子(思考波通信素子)の御蔭で、陛下の記憶を元に仮想人格を持っています。また、AIと一緒にバッフワイト素子を埋め込んでいますから、相手の思考読み取る(リーディング)事も可能です。御二人に渡した装飾品は、バッフワイト素子で出来ています。これは逆に、リーディングを阻害する役目があります。」
光輝が説明した。そう、謁見の間の皇帝はバイオロイドの影武者であり、特別室で陛下と一緒に拝聴しているのだ。
皇帝とグリンメルスハウゼン子爵は、光輝の用意したマジックアイテムで変装して、良く街にお忍びで出掛けている。勿論、護衛はバイオロイドやタチコマ達が熱光学迷彩で護っている。
「いやぁ、助かる。皇帝は窮屈で困っていたのだ。貴族共の意味の無い謁見から解放された。
ルードヴィヒにも宰相の地位をやれるし、これで実践的な政を学ぶ良い機会じゃ。
儂は光輝達と悪巧みをしている方が楽しい。」
「真にその通りです。」
Sideout
■帝国暦469年 4月 1日
ルードヴィヒ皇太子が帝国宰相に任じられた。
■帝国暦470年 7月26日
側室のベーネミュンデ夫人が第二子の女の子を無事に出産する。
■帝国暦472年12月26日
側室のベーネミュンデ夫人が第三子の男の子を無事に出産する。
■帝国暦473年 、宇宙暦782年 3月25日
ユリアン・ミンツ誕生。
■帝国
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