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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十三話
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正直……今も微かに頭に痛みが走っているが、あのカオスを倒すには出来る限り契約開放の残り時間内に一気に決めるしかないっ!

「雷魔神剣っ!」

『イラナイイラナイィィィィッ!』

カオスに向け、声と共に星晶剣を奮って雷を纏った斬撃を飛ばす。跳ばされた雷の斬撃は真っ直ぐとカオスに向かうが、それはカオスの鋭い爪の一振りでかき消されてしまう。
だけど、それくらいなら予想の内だ。

「続けて……雷破竜撃っ!」

『ウゥウゥゥゥッ!』

雷魔神剣がかき消されると分かった瞬間、僕は星晶剣を一度鞘へと納め、気合いと共に引き抜いて雷で作られた竜を放つ。
カオスはそれを再び爪を一振りしてかき消そうとするが、先程とは威力の違う一撃に僅かに動きが止まる。

「今だ……行くよっ!」

「……衛司、手伝う……!」

「私も……フラッシュティアっ!」

カオスの動きが止まったその一瞬の隙を狙い、僕は星晶剣を構えてカオスに向けて一気に駆け出す。その僕を援護するようにメリアが無数の苦無を、カノンノが即座に詠唱を終えた光の陣による衝撃魔法をカオスへと放った。

『グゥ……グゥウゥウゥゥゥッ!!』

「一気に決める……はあぁあぁぁぁぁっ!」

止まっている内に放たれた苦無の嵐と光の衝撃波をカオスは対処仕切れず、声を上げて怯む。僕はその間にカオスを攻撃できる間合いに入った瞬間、手にした星晶剣を力の限りで奮い、連続でカオスに斬り掛かる。攻撃する中で意識を集中させていくと、攻撃した位置が徐々に徐々にと雷の鎖『ライトニング・チェーン』で拘束されていく。
ライトニング・チェーンを展開していくと同時に身体に痛みが走る。恐らく残りの開放時間は一分……だけど、このまま一気に決めればいいだけだっ!

「拘束、完了……っ……!雷……神……一……閃……!ライトニング──」

雷の鎖でカオスを拘束し、そのカオスに向けて僕は星晶剣を手に斬り掛かる。この一撃で確実に止める。その想いと共に放とうとした雷の一閃である『ライトニングノヴァ』は……。

『ウゥウゥゥゥ……アアァアァァァァッ!!』

「なっ……ぐあぁあぁあぁぁぁっ!?」

確実に止める筈であった一撃は、拘束していた雷の鎖を文字通り、力ずくで振り切ったカオスの両腕に止められ、そのままその両腕で僕の身体を捉えた。
完全に拘束していた筈の鎖を外されたと分かり、驚愕していた僕はそれに反応が遅れ、カオスの両腕に捕まってしまった。
カオスのその僕を握りつぶそうとするかのように力を込めてくる両腕と、それによって身体に僅かに食い込んでくる鋭い爪に僕は思わず悲鳴を上げた。

「衛司……っ!!」

「衛司を……離せぇっ!」

僕が捕らえられた事に、後方にいたカノンノとメリアが声を上げてそれ
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