マクロスF
0798話
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という返事のみ。
いや、肩を竦めるという行為そのものは同じだが、その表情は大きく違う。エヴァは特に問題が無いと言うべき表情なのに対し、フェイトは微かに眉を顰めていた。
基本的に無表情に近いフェイトがそういう風な表情を浮かべるとなると、俺がいない間に火星では余程の事があったんだろう。
……まぁ、大体予想は付くけどな。現在火星にいる面子で最も問題を起こしそうなのは、どう考えても修羅だ。一応修羅王になったアルティスが修羅達を治めている筈だが、それでもやはり問題が起きるのはしょうがないか。
そんな状態の2人からはそれ以上の話を聞かずに、エアカーは交流区画へと入る。
俺が今日元々向かおうとしていたのはこの交流区画なので、ある意味では丁度いいと言えるだろうな。
「なるほど。確かに以前に比べるとここを利用している人数も増えている。この1年半で各世界の交流に関しても随分と活発になってきているんだな」
特に目立つのはKMFだ。とは言っても、物騒な意味ではない。グラスゴーやサザーランドのような時代遅れになったKMFが、武装を外されて荷物を運んでいる光景が目に入ってくる。
既に戦闘では使い物にならなくなったグラスゴーやサザーランドは基本的に民間に下げ渡され、こうして荷物の運搬や警備用のKMFとして使われている。
原作で出てきたナイトポリスなんかがその典型だろう。
陽光としては数だけは余っているガン・ルゥをどうにかしたいのだろうが、さすがに手が銃になっているのでは荷物運びには使えない。
警備用としてならまだ使い勝手があるんだろうが……何しろ、最弱のKMFとしてギアス世界でも有名だからな。
星刻としては頭の痛い問題として、以前通信で話した時には頭を抱えていた。
MSとかでも代用できそうではあるが、やはりKMFの大きさが丁度いいんだろう。15m程のMSだと建物とかに入るのにも苦労しそうだし。
「KMFか。火星でもバトレー達が用意してそれなりに活用されているよ」
俺の視線を辿ったフェイトが呟く。
にしても、バトレーがねぇ。一応科学者ではあるが、どちらかと言えば専門は生物学とかの方だと思ってたんだが。いや、別に開発したわけじゃ無くて単純にギアス世界から輸入して使っているのか。
そんな風に考えつつ道を進み、やがて目的地の喫茶店へと到着する。
そのまま駐車場にエアカーを止めて店の中へ。
何故か和風フェスタをやっているのを見て、エヴァが大喜びで和菓子の類を注文する。
……にしても、喫茶店で和菓子って……いや、俺の頭が固いだけか?
それぞれが注文した品がテーブルの上に届き、早速とばかりにフェイトがコーヒーを味わってから口を開く。
「さて、火星に関してだけど……正直、当初予想していたよりも開拓速度は
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