暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0798話
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もかく茶々丸に心配を掛けたのは……

「うおっ!?」

 再び飛んできた氷の矢を咄嗟に回避すると、何故かジト目をこちらに向けているエヴァの姿。

「ちっ」

 しかも舌打ち。

「おい、エヴァ?」
「ふん。お前が何やら不埒な事を考えていたようなのでな。そのお仕置きだ」
「……まぁいい。で、そっちも同じような用件か? さっきも言ったが、随分と珍しい組み合わせだが」

 チラリ、と俺とエヴァの話を黙って聞いていたフェイトへと視線を向ける。
 だが、フェイトはエヴァに視線を向けると、冗談はよしてくれとばかりに溜息を吐く。
 それを見たエヴァの眉がつり上がるが、気にした様子もなく言葉を続ける。

「冗談はよして欲しいね。何故僕がわざわざ闇の福音と共に行動しなければならないんだい? 僕はただ、火星の件を僕に任せきりにして自分だけバカンスを楽しんでいた上司にお仕置きをしに来ただけさ。ついでにテラフォーミングの進行具合に関しての報告もあるしね」
「おいこら、お前私に喧嘩を売っているのか? それなら喜んで買うぞ?」
「……全く、君はそんなんだからエヴァンジェリンなんだよ」
「よし分かった。ちょっと顔を貸して貰おうか。まるで私の名前が悪口であるかのようなその言動は許しておけないからな」

 仲がいいのか、悪いのか。まぁ、本人達に聞けばまず間違いなく仲が悪いと言うんだろうが、こうして傍から見ている分には喧嘩する程仲が……

「またかっ!」

 再び飛んでくる矢。
 ただし今回は氷の他に石の矢も混ざっている。
 そしてこちらに向けられている2人のジト目。

「はぁ……分かった分かった。取りあえず報告やら愚痴やらを聞くから、交流区画の方にある喫茶店にでも行かないか?」
「ふむ、奢りだな?」
「分かった、奢る。だからそろそろ機嫌を直せ」
「確かにあそこのコーヒーは絶品だったね。いいだろう、僕もそれで妥協しよう」
「和菓子の気分だったんだが……まぁ、たまにはケーキでもいいか」

 2人が頷き、そのままエアカーに同乗して交流区画へと向かう。
 エヴァにしろ、フェイトにしろ、転移魔法が使えるんだからわざわざエアカーに乗る必要があるのかとも思ったが、それを言えばそもそも俺だって影の転移魔法を使えるしな。
 ちなみに、未だに影の魔法に関しては俺よりもエヴァの方が何倍も上だ。これは純粋に熟練度の差だろう。魔力だけで言えばネギま世界にいた時点でエヴァよりも上だったのに加えて、マクロス世界でSPを大量に上げたからな。
 ただ、逆に炎に関して言えばエヴァは俺の足下にも及ばないんだが。

「で、この1年半の間はどうしていたんだ?」

 エアカーを運転しながら尋ねてみるが、戻ってきたのはエヴァもフェイトも軽く肩を竦める
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