マクロスF
0798話
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ない事が多々あるので、実際に使えるようになるのはもう暫く先の話になるだろう。
そんな風に考えながら居住区の中をエアカーで移動していた、その時。
こちら目がけて飛んでくる10本近い矢を確認。咄嗟にエアカーのハンドルを切り、飛んできた矢を回避する。
闇に氷、石。
飛んできた矢の種類を確認しながら、誰が放った矢なのかを大体理解する。だが、この矢の組み合わせは……
エアカーを道端に止め――ご丁寧な事に追撃は無かった――周囲を見回すと、予想通りに見覚えのある2つの影が道の先に存在していた。
片方は金髪で、もう片方は白髪の2人組。
「随分なご挨拶だな。……と言うか、お前達2人の組み合わせってのもまた珍しいが」
「ふんっ、1年半も勝手にいなくなりおって。茶々丸に心配させた罰だ」
「彼女の言葉に同意するのは多少癪だけど、君がいない間1年半で火星に起きた騒動を幾つ鎮圧したと思ってるのかな?」
この2人が誰なのかというのは、言うまでも無い。
金髪の方がエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。600年を生きる真祖の吸血鬼で、シャドウミラーの魔法全般の担当。
白髪の方はフェイト・アーウェルンクス。造物主の作り出した一種の人形だったが、今は自意識を持っており、シャドウミラーの火星担当という事になっている。
どちらも一応シャドウミラーの所属ではあるが、他のシャドウミラーのメンバーとは違って、便宜上シャドウミラーに所属しているというのが正しいだろう。
エヴァはホワイトスターを使って色々な世界に遊びに行くのが目的であり、フェイトはネギま世界の魔法界を救済すべく火星をテラフォーミングするのにシャドウミラーが全面的に協力しているというのが理由だ。
そうか、そう言えばこの2人は以前マクロス世界の件を報告した時にはいなかったな。
普段は麻帆良に住んでいるエヴァと、火星に住んでいるフェイトだ。それも無理は無いか。
いや、だが……ああ、なるほど。マクロス世界からこっちに戻ってきて、今まで何度も麻帆良に行っているがエヴァとは会っていない。怒っているのはそれが理由か。
「悪かった。こっちもこっちで色々と忙しかったんだよ。知ってるだろ? 俺が今まで行っていた世界の件を。そっちの騒動やら交渉やらでちょっとな」
「ああ、知っているさ。お前が何度か麻帆良に来ていた事や、従者と乳繰り合っているというのも学校で聞いたよ」
「それはその、ちょっとタイミングがだな」
「……ふん、まぁ、いい。ようやく戻ってきたのに顔を見せにも来なかった薄情者にお仕置きしただけだからな。私自身は別にそこまで怒ってはいないさ。……ただ、茶々丸は随分と心配していたから、後でしっかりと顔を出してやれ」
相変わらず妙に俺に対しては過保護らしい。確かにエヴァはと
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