第2巻
七鎖×リムの治療
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」
「気配と直感だ、それと悪い人間がいると精霊たちが教えてくれるのでな」
俺が上を向くと、リム目がけてやってくる暗殺者達だった。リムの対応は冷静に対処されたが、暗殺者が死んだかどうかを視線を下に向けたのが間違いであった。反応が遅れて頭上から一匹の蛇が降ってきた。そいつはリムの胸元辺りに蛇の牙でやられたのだった。
「リム!」
すぐに毒蛇を対処した後に馬から転げ落ちるリムをティアがキャッチしたのだった。リムを見ると毒にやられたそうで、顔は赤く染まり額に汗がにじんでいた。
「ティアマット!リムはどうした!?どうなったんだ!?『落ち着きなさい!!!』!!!!」
「あなたは戦姫でしょ、こういう事態になって冷静に対処するのが戦姫だと聞いているけど。安心なさい、今彼女の毒を遅らせているから。ティグルがね」
泣きそうな声音だったので、ティアが一喝したのだった。まだ十六の少女が戦姫というのは早いと俺は思ったが、その時真上に暗殺者達が一斉に登場したので俺はリュドミラが持つラヴィアスを強引に奪い取った。
「ちょっ!何すんのよ!」
「ちょいと貸してくれ、リュドミラ。我の声を聞こえるのなら反応しろ、『凍漣』ラヴィアス!」
俺の手の中にある槍の柄が、長くなり俺の声に反応したかのように伸びる。そうして地に槍の先っちょを付けてから俺は一言言ったのだった。
「空さえ穿ち凍てつかせよ(シエロ・ザム・カファ)」
俺の声を答えるように、真上にいる暗殺者全員を氷で刺殺した。地面は氷と化してから大気ごと凍りつかせたのだった。氷の槍は、暗殺者達は氷の串刺しに回避出来ぬまま殺されて行った感じである。俺は残党がいないかをグレンデルに探索させたがもうこの辺りにはいないようだ。なので槍の先端を引いたら厚い氷から引き抜くと、柄を短くさせてからリュドミラに返した。
「ラヴィアスを貸してくれた事感謝する、さてとあとはリムか。ティア、今どんな状態だ?」
「毒で蝕んでいる状態だけど、ティグルがリムに時間遅延させているからまだ平気よ」
「了解した。ちっ、太陽が隠れているな。しょうがない、我の声を聞け天空神よ!雨雲から快晴になりたまえ!」
ティグルがそう言うと雨雲だったはずの黒い雲が覆われていたのに、一瞬にして雲がない太陽が出てきたのだった。そして日差しが強くなったので、さすがのリュドミラとエレンが暑いと言ってたがちょうどいい。俺は背中から翼を展開させてから、太陽光を吸収し始めた。そして数秒後に充填完了となったら、俺の手だけで日差しが普通になったのだった。
「さてと、リムよ。少しの辛抱だ、頑張れよ」
俺は傷があるところを手で押さえてから、もう片方の掌を上に向けてから目を瞑る。そしたらティグルが苦しむが、片方の掌には紫色
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