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《Sword Art Online》 ¢ 踊る巫女と騒音男 ¢
Two:前進する戦士たち《前編》
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コボルドロード》。《ルイン・コボルド・センチネル》という取り巻きがいる。
――曰く、武器は斧とバックラー。3段あるHPバーが残り1段に、且つ危険域に突入すると武器をタルワールに切り替え、攻撃パターンも変わる。
厄介な事ばかりだが、十分に注意しつつ攻略に臨めば苦労する程のボスではない。現在の情報を頭に叩き込み、どう戦略を立てるかが鍵になってくるのだ。
「最後に、アイテム分配についてだが??????金は全員で自動均等割り。経験値は、倒したパーティーの物。アイテムは、ゲットした人の物とする。依存はないかな!?」
反対意見はない。ディアベルから「解散」の合図が出される。お開きとなった開場に長居する理由はない。ユイナ達も席を立った―――
* * * * *
§ SIDE:YUINA §
愈々
(
いよいよ
)
明日はボス攻略。万全の準備で挑まないと、私程度では飛んでくる蝿の様にあしらわれると思います。それに、希望を示す戦いでは死者を出したくありません。その為には、私も死なないように努めないと。
「ボス攻略かぁ??????まあ、今まで通り立ち回れば何も問題ねぇだろ」
隣で頼もしい発言をするのは、第1層から知り合って以降今の今まで共に戦ってきた
相棒
(
バディ
)
、ユウガ。彼は1000人しか当選出来ない《ソードアート・オンライン クローズドベータテスト》に当選した幸運の持ち主であり、このゲームに関する知識もそこそこあります。おかげで私もいい感じにレベリングが出来たりしました。
「ユウガ、油断は出来ませんよ。変更が施されていたり、何かしらのイレギュラーな事態が起こるかもしれません」
我ながら母の様な言い方だとも思います。ユウガはそれに「へーい」とだけ返すと、装備を整えると言って別れました。宿も別々なので、おそらく会うのは明日になるでしょう。私はもう既に装備品のメンテナンスも済ませ、必要なアイテム類も買い揃えてあるので宿に戻る事にしました―――
* * * * *
――ポチャン――
雫が壁を滴り、地面に垂れる音がします。雨が降っていると言う訳ではありません。現在入浴中なものでして。
「〜♪〜♪」
お風呂に入っている時は、女性なら皆気分が高まるのではないでしょうか。私は、今のように鼻歌を歌ってしまったりする程高まります。
湯船から上がり、バスチェアに座って足元のシャンプーを3回押し出し、優しく髪に絡ませ、泡立てます。ある程度泡立ったところで、シャワーを浴びて洗い流します。鏡の曇りを手で拭うと、そこには現実の私の姿。姿だけが現実で、世界だけはゲーム。茅場晶彦は何を思い、この世界を作り上げたのでしょうか???????
結局、
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