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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos55真なる目醒めの刻は今/紫天の盟主〜Yuri Eberwein〜
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たのが、対システムU-Dプログラム。彼女の戦闘機能の一時不全を陥らせる干渉制御ワクチンだ。
――まずいですね。充填状況はすでに8割超と言ったところでしょうか――
だがそのワクチンを以ってしても、全てを諦め、暴走と破壊の限りを尽くすことになる完成を待っていた彼女の魔力には敵わないと判断したシュテル、フラム、アイルは、彼女を食い止める為に・・・
――今できるのは、後の勝利へと繋がる布石を打つこと――
――これ以上の充填を阻止することでありますな――
――王の為、今後の私たちの為、ここで布石となるのも良いですわね――
――ごめん、王様。王様はここに残って――
自らを犠牲にしてまで、彼女の魔力充填を阻止し、戦闘によってその魔力を消費させ、備えている多層防壁を削って弱体化させようというのだ。正に特攻。もちろん王であるディアーチェはそれを許すわけもないが、バインドで拘束されたことで止める術を封じられた。
――救えるかどうか・・・――
――試してあげる!――
――そして知りなさいな――
――何事にも終わりがあるということを、であります!――
ディアーチェに未来を託し、王下四騎士は決死の思いで彼女の為にも、彼女へと戦闘を仕掛けた。一撃一撃で彼女の多層防壁を砕き、魔力充填を止め、蓄えた魔力を出来るだけ削ることに成功。今後に活かす布石は確かに打てた。
だが、やはり彼女の停止には至らなかった。圧倒的な力による反撃を受け、王下四騎士4基、撃破。消滅寸前にまで追い込められてしまった。その破壊の爪痕を目の当たりにした彼女は逃避。この一件がさらなる決定打となり、彼女は頑なに自分が救われる選択を消した。
――シュテル! レヴィ! フラム! アイル!――
――我々はもう、この体で戦うことは出来ません――
――だから陛下に託すのでありますよ――
――私たちの悲願。そして・・・――
――王様の夢。砕け得ぬ闇を手に入れて、本当の王様になること――
――一緒に行きましょう。U-Dを止めるために――
――私たちは共に在る、でありますよ――
――どうかご武運を――
――負けないでね、王様――
ディアーチェを拘束していたバインドが解け、王は王下四騎士の元へ。そこで想い、力を、魔力を託される。ディアーチェへと残り少ない魔力を、自分たちの力を流し、王下四騎士は消滅した。ディアーチェと自らの為という行動理念の下に王下四騎士をむざむざと死地に赴かせてしまった己の無力感、1つとなったとしても4基を失ってしまったことに変わらない孤独感に、ディアーチェは悲鳴を上げた。
だが悲嘆に暮れている暇もない。ディアーチェは立つ。王下四騎士に託された想い・魔力・力を無駄にしないためにも。そしてシュ
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