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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第452話】
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のがクサナギだからなぁ……。 母さん居なきゃ、多分歩かせる事すら叶わないだろうな、わははっ」
一通り喋る親父、夏に危惧した様にアメリカはクサナギのデータ等を勝手に録っていた様だ。
――とはいえ、怒らないのは回収させるには日本の船じゃ載せられない可能性があったのかも。
まあ俺自身、現場見てないからわからないが、戦車等を乗せられる揚陸挺何かを使ったのかも……。
等と考えつつ、揺らめく波間を眺めつつ車は学園のある島内に入り、正門前に入ると俺達は車から降りた。
「んんっ! 久しぶりの車だからかな、ちょっと身体が痛いかも」
降りるなりに美冬はぐぐっと両手を前に組んで軽い柔軟を始める。
ヒラヒラと舞うスカートが気になるが、美冬自身は気にせずに柔軟を続けた。
「後は俺の方で母さんの所に荷物を運ぶから、お前たちは寮に戻って構わないぞ?」
いつの間にか台車が用意されていて、親父は其処にさっき入れた資料の入った鞄を乗せていく――と、中が少し開いていたのかひらりと資料の紙が一枚、俺の足元に落ちてきてそれを拾う。
デザイン画らしく、そこにはずんぐりと丸めなパワードスーツのデザインが――。
「それは母さんが初期案で考えた奴だな。 バッテリーには燃料電池を用いるつもりだったらしい、ISが世に出る前の話だ」
「ふぅん……。 PPSとは違うんだな、見た目もだけど」
「おぅ。 母さんはPPSの量産は今は考えてないが、戦争に利用されないならそっちのパワードスーツの方は作っても良いらしい、作業や危険な場所に入るのに役立つ様にな。 ――まあ、母さんの思惑通りにならないのが世界だからな。 ISが宇宙開発用からスポーツ――とは名ばかりの『兵器』運用されてる実態からすれば……な」
拾った資料を親父は受け取ると、鞄に入れてチャックを閉める。
「んじゃ、明日から基本的に学園の見回りか、正門での受け付けか、お前らや上級生の授業の特別講師をやるからな」
「うーん。 ……こうやって家族集結するってのも、何だか不思議だね? 去年まではお父さんもお母さんも、海外でたまにしか帰って来なかったのに」
柔軟を終えた美冬がそう告げる、風が吹き抜け、美冬も未来も共に風に靡く髪を押さえた。
「……わははっ、まあ良いじゃねぇか、美冬! さて、明日から大会の準備があるんだろ? 今日はもう帰って休めよな! ワハハハハッ!」
台車を押し、親父は高笑いと共に学園方面へと歩いていった、残された俺達三人は互いに顔を見合せ――。
「……とりあえず部屋に戻るか」
「だね。 ……とりあえず、私は部屋でシャワー浴びよっかなぁ……」
美冬がそう言う
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