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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第452話】
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スに言うのよねー。 美冬に取材来たことあったけど、断ったもん」

「あ、私も。 何かヒルトの悪いところばっかり訊きたがってたから――」

「かぁーっ! 何でヒルトの悪いところを訊きたがるのかねぇ? 俺の息子だってのに」


 言いながら親父はチャンネルを変え始めた、ディスプレイには別のニュース番組が映し出され、最近起きた住宅街発砲事件の事をアナウンサーが喋っていた。

 ……この住宅街発砲事件は、前回亡国機業の一人で、織斑先生と同じ顔を持った『マドカ』なる人物が起こしたものだ。

 あの時、ラウラや親父が間に合わなかったらどうなっていたか……。

 一瞬脳裏に過る拳銃の銃口、それに呼応する心臓が徐々にバクンッバクンッと速くなっていく。

 頭を振って無理矢理その時の事を忘れようとした俺、美冬もその様子に気付いたのかそっと俺の手の甲に自分の手を重ねた。


「美冬?」

「へへっ……人の手の温もりって、案外安心するでしょ?」


 言いながらニコッと微笑む美冬――部屋ならキスしてたかもしれない。

 ――と、ここで車が左折、IS学園のある島へと繋がる道路へと入っていった、車の姿は基本的に無く、ほぼ独占状態で道を走る。


「……こう車がいないとさぁ、飛ばしたくなるよな」

「いや、親父、いくら学園がどの国にも属してないって言っても交通ルールは日本のものを守らないと」

「ワハハハハッ、わかってるって!」


 そう言いつつも僅かに加速を始めた車――まあ多少なら問題ないだろう。


「……明日からは今度の大会に向けての調整かぁ……」


 未来が小さく呟く、それに美冬が反応し――。


「だね。 一応機体の整備なんかは二年生の整備科が個人個人に合わせての設定したりするらしいけど――」

「中じゃなく、外回りのバーニアやらの出力調整とかだもんね……。 バランス調整やダメコンチェックは最終的に私達が自分でしないと……」


 美冬、未来と二人は今度始まる専用機タッグマッチに関する話を始める――専用機は整備科が弄るとは訊いていたが、俺のもそうなのだろうか?

 窓の外を眺めると、学園に停泊しているコンテナ戦からコンテナを降ろす『クサナギ』の姿が見える――IS用強化外骨格『クサナギ』、パワードスーツがパワードスーツを着込む形になる珍妙な光景だが、やはり荷降ろし等では役に立つのかも――と、親父が運転しながら口を開いた。


「そういや、今クサナギが見えてたんだが――アメリカじゃ、今のところ開発が頓挫してるみたいだな。 夏にクサナギを回収した際にしれっとクサナギのデータやら駆動系何かを念入りに調べてたが……。 元々が作業用ワークローダーで開発されてたのを改良、改造した
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