第2巻
ロドニーク×大浴場
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たのだろう。それで温泉をパイプで繋げて大浴場にしているんだろう、浴場が多ければパイプ=水道管を引いてくればいい事なんだし」
「当たりだ、さすが何でも知っているのだな。あそこだ、大浴場があるのは」
遠くに建っている石造りの建物を指差すと、大きさはエレンの別荘と同じくらい大きさだろうが奥行きは倍以上だろうな。屋根は平たいからなのか、この町では一際目立っていたけど。エレンは早く行こうとしたが不意に立ち止まる、何だ?と思ったら近くの露店に視線が向いていたのでああーなるほどなと思った。買い食いかと、あれは確か小麦の粥露店だったか。朝屋敷でご飯を食ってから、何も食べていない事に気付いた。
「ちょいと食べていかないか?」
言いにくそうなエレンの代わりに俺が言ったら、頷いた。
「ティグルが言うのなら少し食べてから行こう」
そう言ったエレンに対しリュドミラは、憮然とした顔で尖った声を出した。
「私はいらないわ。戦姫が露店で物を食べるなんて・・・・・。それに空腹という訳でも」
そう言ったが腹が鳴っていたので、俺もエレンもリムも聞き逃さなかった。リムと俺は聞かなかった事にしてから、露店で金を渡してから四人分を買った。エレンとリムに渡した後にリュドミラに渡そうとしたが拒否したので俺はしょうがないからティアを召喚したのだった。
「そうか・・・・。大公の俺に対していらないとするのであれば、代わりに俺の相棒に食べさせるか。ティア、たまにはこの世界の料理でも食うか」
「久々に召喚してもらったら、このためか。でもいいわ、たまには神国の料理もそうだけど露店のも美味しそうよね」
「ティグル、そいつはもしかして『ドラゴンだが?それが何か問題でもあるか?』いやないぞ、それよりリュドミラ。誇り高き戦姫であるリュドミラ様はヴォルン大公がせっかく奢ってくれた物を拒否するなんて、露店のは食えないのか?」
リュドミラはいつもの感じでやってしまったがもう遅かった、リュドミラの分はティアが代わりに食べていた。同じ青い髪をして青い和服を着ているティアはとても目立つので男の視線を感じたが、俺が殺気を放つとすぐに目線が逸れたのだった。そんで俺も食べると美味いと思いながら、ティアはあーんをしてくるので俺は口を開けた。エレンやリムは見ていたけど俺達は気にしないであーん返しをした。リュドミラはお腹を押さえていたので、ティアに指示をしてリュドミラに差し出した。
「さっきの態度については不問してあげてもいいとティグルが言うから、残った分はあなたにあげるわ。それともヴォルン大公に刃向うのかしら?」
「・・・・先ほどの態度については申し訳なかったわ、いただきます」
ティアから差し出されたのを、手渡した後にリュドミラは残った分を食べたのだった。俺
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