暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
79話:荒ぶる炎(ほむら)
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た瞬間酸の雨に打たれていた可能性があった。
しかし今回については、士の考えすぎであったが。
(これなら…いける…!)
そう判断した士は、ライドブッカーから抜いたカードを指で弄びながら、そのタイミングを待つ。
そして……計二十回目の攻撃が終わり、怪人が再び体を弓なりに反らした、そのとき……
(今、この瞬間!)
〈 ATACK RIDE・BLAST 〉
持っていたカードをバックルに入れ、カードを発動。酸が再び放たれるのと同時に、怪人に向けて引き金を引いた。
衝突する酸と弾丸。しかし士の放った弾丸は、怪人が放った酸よりも数が多く、容易く酸の弾幕を抜け怪人に到達した。
弾丸が命中し、火花を散らす怪人の体。そして咄嗟のことで踏ん張りが効かず、後ろ向きに倒れる。
「ね? これが答えだね」
「はい…」
遠目で見ていたなのはとティアナは、そんな会話をしていた。
そんなことよくわかったな、と内心思うティアナ。これに関してはおそらく、フェイトでも言い当てることは難しかっただろう。長く士と一緒にいたなのはだからこそ、わかったことだ。
「さて、これからだが……」
士はそう呟き、ライドブッカーから新たなカードを抜き取る。
その光景をここよりもはるか遠くで見ていたはやては、急いで士に通信を繋いだ。
『士君、ライダー使うんか?』
「…いや、その必要はなさそうだ」
はやての言葉に、士はそう返す。
士がライダーとして戦闘を行う際、いくつかの制約が存在する。その一つにライダーを使用した際、そのときの状況や状態を細かく報告書に記載しなければいけないというものがある。
本来魔導師だけの部隊である六課に、ライダーという強力な戦力を入れる為の処置だ。といっても、ライダーを使用するか否かは士の判断で決まるのだが。
因みに以前訓練中に変身したときも、勿論報告書を書かなければならなくなり、その際「面倒くせぇ……」とぼやいていたと、後に一緒にデスクワークをしていた局員が語っている。
閑話休題
「今回はライダーなしでいく。報告書に書くことが少なくて済むなら、それにこしたことはないからな」
『なんか士君らしい判断やな』
「うっせ。俺の勝手じゃい」
立ち上がった怪人を見ながら、はやてにそう言い返す。
さて、と一旦言葉を切り、持っていたカードをバックルへと挿入する。
〈 ATACK RIDE・ONGEKIBO REKKA 〉
バックルから流れる音声を聞き、士は腰の後ろへと手を回す。するとそこに炎が集まり、棒状に変化していく。
それを掴むように手を握ると炎は形を変え、丁度太鼓の撥のような
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