やっぱこれってデートだよな
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んよ姉ちゃん、俺たちと遊ぼうぜ」
見ると簪がチンピラに絡まれていた。
あのグズどもが…
俺は簪に絡むチンピラどもに殺意をおぼえる。
「…いや…」
「そいつを放せ!!」
周囲の人間の誰もが俺の方を振り向く。
「何だてめえ…」
「死ねよ」
「あ"?」
チンピラの1人の頭を掴み、地面に叩き付ける。
ガギンッという衝突音と共にチンピラの意識は吹き飛ぶ。ただの脳震盪か。つまらん
「うおらぁぁ」
殴りかかって来た2人目のチンピラのみぞおちに蹴りをかます。きれいに入った足はチンピラを悶絶させるには十分すぎた。
激痛で転げまわるチンピラの顔面に追撃の蹴り、歯や鼻の骨が折れ、血が吹き出る。
「うわあぁぁ」
逃げる3人目。
「逃がすかよ…」
追いかけ、足を蹴ると、バランスを崩し、こける。
「ひっ、止め…」
側頭部に回し蹴り、続いて腹部に踵落とし。それだけで3人目は気を失う。
「簪、大丈夫か?」
「…うん…」
周りから拍手が聞こえる。見ると老若男女問わず周囲の人間が拍手している。
「格好いいね、あんちゃん」
「男の鏡だ」
「私もあんな彼氏欲しいなあ」
そう言う声も聞こえた。
「…その…ごめんなさい…私のせいでパーカーが…」
見てみると白いパーカーが主に2人目からの返り血で赤黒く汚れていた。
「いや、いい。どうせこのジャケットを買う予定だったんだ」
「…でも…それはもう着れない…」
「簪が無事だったんだ。安いものさ」
「………」////
「それじゃあ、とりあえず買うか」
「…うん」
俺はさっきのジャケットと新しいベルト、簪はストールを買った。合計で75000ほど出費した。ストールもだが、ジャケットがそこそこ高かったのだ。
その後はレストランで昼食をとったり、ゲーセンの太鼓の達人(2人とも鬼)で盛り上がったりと楽しい1日になった。それとネックレス買ってあげたな。150000くらいするやつ。
今は公園にいる。周囲には犬の散歩をしているおっさんしかいない。
「今日は楽しかったな」
「…うん…」
告るなら今だよな…
簪は俺に好意を向けている。俺が一言言えばすべて解決なんだ。覚悟を決めろ黒鉄和也
「なぁ簪…」
「…何…?」
「俺さ、わかったよ。お前のことが、異性として好きだ。付き合ってくれ」
「……」////ボンッ
簪がオーバーヒートしている。答えは今は聞けないかな…。
「答えは今じゃなくていいよ。決まったら言ってくれ」
「待って…」
「ん?」
「私も…黒鉄くんのことが……大好き…!」
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