第二部 文化祭
第53話 集中
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まい。ならもう、この際思いっきり楽しんでやろう。
俺は拳を上に向かって突き上げると、大声で叫んだ。
「みんな! 文化祭、絶対に成功させようぜ!」
「お──!!」
突然言ったにも関わらず、みんなは直ぐに応じてくれた。しかし──
「お、おー……」
まりあだけ、少し遅れていた。
少し内向的な部分のあるまりあだ。こういうことをするのには、あまり慣れていないのかもしれない。
「あはは。まりちゃんって、結構シャイなところあるもんねー」
アスナが笑って言う。その言葉は、もちろん嫌味も何らかの含みの影も一切ない。まりあは、愛想笑いのような苦笑いを浮かべた。
俺は、まりあのその表情に、それ以外の理由が隠されているような──そんな気がした。
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