マクロスF
0797話
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れないが……かと言って、そんな滅多に無い事の為にわざわざ機体の重量を重くしたり、あるいは拡張スペースを埋めたりするのはやめておきたい。
「そうなるな。ニーズヘッグ以外の幹部用の機体にISCを搭載してくれ。ISCの技術に関してはL.A.Iとの技術交流もだけど、YF-29の方でも解析してるんだろ?」
「確かにそうだけど、でも出来ればきちんとL.A.Iから技術を渡して貰った方がいいでしょうね。解析だとやっぱり時間が掛かるし、どこにどんなミスがあるか分からないから」
溜息を吐きながら頷くレモンと、それに同意するかのように頷くマリュー。
実際問題シャドウミラーが技術を入手する時は解析の方が多いんだけどな。特にOGs世界の技術に関して、ヒュッケバイン系統やネオ・グランゾンのパーツに関してそれが顕著と言えるだろう。
「フォールド関係の技術はそれでいいとして……次は?」
「重力関係の技術もあるけど、今更だしな」
「……確かに」
俺の呟きに苦笑を浮かべつつ頷くスレイ。
ヒュッケバイン2機や、何よりもネオ・グランゾンのパーツを解析して得た技術的蓄積により、現在のシャドウミラーは重力制御技術に関して言えば他の追随を許さない程のレベルにある。
マクロス世界の、一部の機体に小型化されてようやく使用可能になっているのと比べると、その技術格差は明らかだ。
ただ、まぁ……
「使われている系統が違うと考えれば組み合わせることによってより高性能になるかもしれないな。それに宇宙船に広範囲に1Gの重力を展開するというのはいずれ必要になるかもしれないから、その辺の技術はいずれ折を見て入手した方がいいだろう」
現在の俺達は移民船団のような広範囲に1Gの重力を展開した経験は無い。
敢えて言うなら現在開発中のニヴルヘイムだろうが、あれだってその大きさは移民船団よりも遙かに小さく、既存の技術でどうとでもなる。
「……そうね。確かに私達が得ている重力技術と、マクロス世界の重力技術は似て非なるものの筈。それを考えれば、そっち関係も抑えておいた方がいいわね」
取りあえず重力技術についてもこれでOK、と。
「で、次は熱核反応システムに関してだが……これはどうする?」
「研究用として数基程度貰えば十分でしょ」
「だろうな」
レモンの言葉にコーネリアが頷く。
まぁ、シャドウミラーとしては核融合ジェネレーターや、その上位互換でもあるプラズマジェネレーターですら既に技術的には古くなっている。実際シャドウの動力源はブラックホールエンジン――簡易化されてるが――だし、幹部達が乗っている機体に関しても軒並み動力源はブラックホールエンジンに変更されている。
それを思えば、研究用に数基あれば十分と判断するのは当然だろう。
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