マクロスF
0797話
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いう意味ではシェリルもそのお仲間でしょうけど」
シェリルの言葉に溜息を吐きながら呟くレモンに、マリューが言葉を返してシェリルへと視線を向ける。
「当然よ、あたしはシェリルなんだから。……けど、あたしの所属がシャドウミラーに変わったのを受けて、フロンティア政府や地球のマクロスシティの方でも色々と対応するでしょうね」
まぁ、確かに自分達の救いの女神とも言える存在が異世界の国家に所属しているとなると色々あるのだろうから、それは無理もない。
「はいはい、話がずれているわよ。とにかく、フォールド関連の技術に関してはフォールド通信を最優先として、次にフォールド航法、フォールド関係の兵器に関しては最低限って感じでいいのね?」
「ふむ、では先程アクセルが言っていたISCに関してはどうする?」
レモンの言葉にコーネリアが返し、その場にいる全員の視線が俺に集まる。
「そうだな、多少フォールドクォーツの話に戻るし、YF-29を解析したレモンやマリューなら分かっていると思うが、この技術はパイロットに掛かるGをフォールド空間に飛ばしてパイロットを保護するというものだ。これがあれば、多少は無茶な機動も出来る。ただし、あくまでも有限でしかない。例えばVF-25の場合は120秒。最新鋭機のYF-29でも多少の伸びはあるだろうが、誤差と言える程度だ」
紅茶を一口飲み、再び口を開く。
「ISCの性能は、純粋に使用されているフォールドクォーツによって決まる。だからこそ、VF-25とYF-29に性能の差が無い訳だ。フォールドウェーブシステムの方に使っているフォールドクォーツを使用するのならともかく。……まぁ、それでも十分すぎる程の性能は持ってるんだけどな。それと、廉価版フォールドクォーツともよばれるフォールドカーボンで代用する事も可能だ。……そうなれば当然ISCの性能は落ちるんだが」
「つまり、幹部がフォールドクォーツを使ったISCを、量産型Wにはフォールドカーボンを使ったISCを……と?」
確認してくるようなスレイの言葉。
スレイは戦闘機に近い機体に乗っていたのだから、やはりGに関しては色々と思うところがあるのだろう。
「ああ。幸いISCに使われているフォールドクォーツに関しては使い捨てとかじゃなくてずっと使い続けられる。それを思えば、その選択がベストだろう」
「そう、ね。確かにGを120秒程度でもどうにか出来るというのなら便利ね。そのアイディアは採用させて貰うわ。……もっとも、ニーズヘッグにはISCを搭載するつもりはないんでしょう?」
チラリ、とこちらに視線を向けてくるレモンに頷く。
基本的には俺しか乗る事が無い機体だ。ただ、誰か他のメンバーを同乗させる可能性を考えれば、ISCは搭載した方がいいのかもし
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