26話 ≪4つの鏡≫
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っ?」
「ほんとだ……、ボクには読めないよ」
「……私にも、やはり読めぬな」
エーコとビビはジタンが持つ黄色い縁取りの鏡を見つめ、フライヤはマゥスンが手にしている紅い縁取りの鏡に目を向けるが、読みとれないらしい。
「みんなは、その筈だよな。けど……マゥスンには読めるみたいなんだ」
「えっ? あなたそれどーゆうことよ!」
「………文字が、語り掛けてくるようだった」
エーコに言葉を促され、自身は何一つ感情を動かさず答えるマゥスン。
「ウイユヴェールでの、ジタンと同じ答えのようじゃな」
「ボク達には読めないのに、どうしてだろう……?」
「もしかしてあなたの場合、ウイユヴェールで倒れてたのと関係あるんじゃない? 何か思い出せないのっ?」
「 ………… 」
「エーコ、無理に聴き出さずとも良いじゃろう」
「まぁそれはそうと、残り二つの鏡も取ってみるか。────"我が力は、強き風の奥にて守られる"。────"我が力は、大地に囲まれし水の底にて守られる"……って書いてあるみたいだな」
緑と青の鏡の縁取りの文字を読み上げたジタン。
「あ……床の光の模様、全部消えちゃったよ?」
「どうやら壁画に取り付けてあった4つの鏡が、封印と関係しているようじゃの」
「だとしたら! 壁画の世界地図に鏡が示されてた場所に行ってみればいいんじゃないっ?」
「フライヤとエーコの言う通りかもな……。4つの鏡の力で、"輝く島"の異世界への入口が開くって事かもしれない。────取り敢えずここを出て、他のみんなにも知らせてやらないとな!」
5人が壁画の間を出て行こうとした時、恐ろしげな声が響き渡った。
≪────カガミ、モトニモドセ………≫
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