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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
序章
04話 邂逅
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その響きがとても懐かしい。
「ゆい、か……やさしい名だ。俺は柾、柾 忠亮だ。」
「ただあき……誠実そうな名前です。」
「ありがとう……ああ、もう眠い。また後だ。」
「……はい。また、あとで。」
己は女医が掛けたらしき麻酔の微睡に互いの名を噛みしめながら沈んでゆくのだった。握られ続けている左手が暖かった。
12日後――――
「――後日、専門医療機関へ移送し、再生治療を行います。それではお大事にね。」
「ああ、ありがとう先生。」
自らを自嘲する一言に難しい表情を取る医師だが即座に意識を切り替え、必要事項を告げる立ち去る用意をする―――あれだけの大規模作戦の後だ、負傷者もかなりの数のはずだ。
俺一人にかかずらってはいられまい。
「彼氏さん意識が戻って良かったわね。」
「え、あの彼氏という訳では……」
看護師が診察器具の後片付けをしながら山吹の少女に語りかけた。
看護師の言葉に彼女は困った表情を取る―――いくら自らの心臓を差出、そのうえ付き添っていたとはいえ、初対面の男を彼氏と間違われては彼女も困るだろうに。
それに付き添っていたのは拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤を使っていたからその効果が切れるまで無菌状態でないと危険だからだ。
集中治療のために前線基地としての役目を与えられた戦艦の内の一隻、その隔離区画から一歩も出ること叶わず、唯でさえ狭い船内で相部屋状態だったのだ。
「あら、初々しいのねぇ……でも大切な人が生きているって凄く幸せなことなのよ、大切にね?」
「いや……だから……」
少女の言葉をただの照れ隠しと勘違いした看護師はその傍らでてきぱきと機器を片付けると彼女の代弁を一切スルーして部屋から退室してしまう。
「…………」
「……………」
微妙な空気で固まる。大方、あちらさん達は身分差の恋とやらで盛り上がってるのだろう―――本人たちの意志は一切関係なしに。
「えっと……ごほん!先ほどは失礼しました柾大尉。」
「ああ、良ければ事態を順番に説明してくれ。」
強引な力技で話題を変えた山吹の少女。
幾らなんでも無茶が過ぎるが、彼女があまりに不憫なのでそれに乗っかる事にする。補助人工心臓を埋め込んだことで己の心臓は機能を取り戻し、状態は安定した。
あとはクローニング培養中の臓器、疑似生体の生成を待って移植するだけだ。
そんな必要もない彼女は一足先に動けるようになっていた。
そして暇なので互いに言葉を交わしていくうちに、細かい話までは聞いてはいない……というかはぐらかされたが、彼女が自分をあの戦場から回収した一人であることを知るに至る。
ちなみに、初めて会
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