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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
序章
04話 邂逅
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でも、独りでないだけマシだ。
夢の中では独りだが、此処ならせめて己が居る―――独りはかなり寂しいから。
同じ絶望だとしても、独りじゃ無ければまだ救いはある筈だ。
「……んぁ、父様ぁ―――」
「悪いが、俺は君の父様ではない。」
眼をうっすらとあけ始めた少女が寝ぼけ
眼
(
まなこ
)
で俺を見る、しかしその表情が徐々に強張り、瞠目してゆく。
「―――――!?!?」
声に成らない悲鳴―――少女は勢いよく飛び退く、その顔面は瞬間湯沸かし器のように瞬時に沸騰し赤面している……湯気でも吹き出しそうだ。
「え、あ、な……に!?」
「見かけに反して、そそっかしいのだな君は。」
混乱の極みに到達した少女に対し、どんよりとこの後の面倒くさい展開を予想し重い溜息を突くのだった。
しかし―――
「あ!先生っ!!104番さんが目を覚ましたっ!!!」
通りすがった看護師の呼び声に少女の混乱は爆発時を逃すのだった。
「ふむ……一先ず容態は安定しましたね。しかし大した生命力です……まだまだ予断を許しはしないが、一先ず安定したようね。」
「―――先生、俺はどういう状態だ?」
ややあって到着した医師による診察。香月と胸にある名札に記された髪をポニーテールに縛った女医アが安堵と感嘆の息をついた。
医者が感心するほどの回復を見せているようだが、それはとりあえず生きる上での壁を乗り越えただけだ――志を貫けなかった人間など、生きていても無様なだけだ。
単刀直入なその質問に白衣の医師は渋い表情を取った。
「……右半身を圧潰したコックピットの構造材に押し潰されたの。特に複数の血管の破裂、しかも大規模作戦の直後………使える人工心肺は全部使用中。彼女に感謝することね。」
「どういう事だ?」
女医の言葉が得心に行かず疑問を投げ返す。するとある意味で驚愕の答えが返ってきた。
「彼女がね、自分を人工心肺の代わりにしてくれたのよ。これは交差循環法って言ってね人工心肺が使われる以前のある意味ですごく原始的な方法よ。」
「――――危険が大きすぎるだろう。」
「ええ、だから彼女やあなたにも免疫抑制剤で拒絶反応を抑えてこうやって隔離区画に移ってもらっているの。……ほら其処のチューブ、それがそれぞれ貴方たちの静脈と動脈に繋がれているのよ。
あなたの片肺は使い物にならないし、輸血だってそんなに多い訳じゃない。不思議なことにね女性って男以上に失血とかに強いのよ……彼女が申し出てくれたことでかなり助かったわ。」
女医の言葉、その意味するところは多くの血液を失った自分。彼女は心肺の代わりのみならずこの交差循環を行うに当たって、その仕
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