第2巻
犬猿の仲×ティグルに質問
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している。エレンとリュドミラが馬を並べる事を嫌ったのでリムがなだめる方になったので、さっさと用事を済ませようと話しかけた。
「俺に話とは何だ?」
単刀直入に尋ねると、リュドミラはバイクを物珍しそうに見るがすぐにこちらの視線を向けた。リュドミラは少し考え込むようになったが、すぐに俺を見る。
「あなたはテナルディエ公爵と戦うそうだけど、それはどうしてかしら?」
俺は呆気に取られたが、すぐに言い返したのだった。
「どうしてって、あちら側から喧嘩を売ってきたのだぞ?それを敵と見なし排除する事がどうしてと聞かれるとは笑止!」
「勝ち目はあるの?」
「あるに決まっているだろう、それを聞くと俺達の戦い方を見てなさそうだな。俺達には弩よりも正確に撃てる武器を持っている、それが1ベルスタ以上でも狙撃可能だ」
「それは嘘ね、どうせ噂の話を本気で信じ込もうとする魂胆でしょ?」
「俺は嘘なんぞ言っていない、ただ真実を言っただけだ。お前こそテナルディエ公爵とは長い付き合いを持っているから、俺らの敵となるとでも言いたいのだろうな」
そう言いながら俺はハンドガンを遠くにあるものを撃った、そうすると遠くにいたはずの動物がたった一撃で死んでいるのを見たリュドミラはさっきのが真実と知ったようだった。銃をしまうと、リュドミラが言った。
「兵を率いて駆けつける事だけが協力ではないわ。金銭、食糧、情報・・・・そういった物を送るだけでも大きな助けになるし、人によっては支持すると公に発言するだけでも影響を与える事があるのよ。あなたはそういった味方はいる?」
「今更だな。俺らには他国を味方にするほど馬鹿ではない、が、俺らにはそういうのが出来るもんが他国にばら撒いている。例えば斥候とかな」
テナルディエ公爵は国内だけではなく、国外にも多くの味方がいる事ぐらいは知っている。それが戦姫だと言う事ももちろん知っているし、多くの協力者がいる事も。俺達は他国の力無しでも力は発揮するし、無人偵察機を大量にばら撒いているお陰で他国の情報は知っている。それを知らないのはジスタートやブリューヌの知り合いやエレン達も含まれる。軽蔑する視線してきたので、リュドミラに向ける。
「その視線をしたって怖くも何ともないぞ、小娘。戦姫だろうが、俺は王の側近であり大公だ。ジスタートの戦姫だろうが、その視線は許さない行為だぞ?」
「・・・・そうね、あなたの言う通り、私は戦姫でそちらは国の大公でジスタートでは上位の者だわ。それで?本音は何なのかしら?」
「アンタは他人を見下しているとはっきり分かる、その眼をしてなくともな」
出来の悪い料理や酷い絵を見たときは好意的に笑っているかと聞かれたが、俺ははっきり言う方だと言っては、出来の悪い者は哂われ、
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