第2巻
犬猿の仲×ティグルに質問
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「最初に出会った時からこうでした。お互いの『竜具』をつけつけ合い、一国の主とは思えない程の罵詈雑言の応酬で」
「そうなんだ、止める方法はないの?」
「止められる方の心当たりはありますが、遠くにいらっしゃるので無理となれば、今二人の戦姫を止められるのはヴォルン大公だけだと私はそう思いますが。あとはお二人の気が済むまで放っておくしかないでしょう」
リムにしては珍しく疲労と諦念をにじませた表情で首を振った。気が済むまでか、俺がこの二人を止めるにはアレしかないがアレを取り出すと俺が創造神だとバレる。まあバレるのに時間の問題かもしれんが、今は喧嘩より先ほど話してた話題を振らなければならないので、俺はハリセンを取り出してから二人の頭に向かって振り下ろしたのだった。
『パシィィィィィィィイン!パシィィィィィィィイン!』
二回音が鳴った事により、二人は叩かれた方なので頭を押さえていた。リムはリムであれは地味に痛そうだと考えていたら、リュドミラとエレンがこちらを見たのだった。
「お前ら、喧嘩すんなら外でやれ外で」
「アンタ誰よ!戦姫をはたく何て非常識にも程があるわ!」
「俺の名はティグルヴルムド=ヴォルン、プトレマイオス神国の大公をしている者だ。文句あるか?」
そう名乗ったら、二人は頭を押さえながら喧嘩をやめたのだった。空気的には誰も文句はないと言いたいくらいだったが、自然的に俺が殺気と覇気をオープンしてるのかリュドミラもエレンも顔を青ざめていた。俺は?になっていたが、リムが殺気と覇気が漏れてますと言ったので閉めた。
「で、俺に何か用でもあるんだろ?リュドミラ=ルリエ」
「そうだったわ、私はヴォルン大公に会いに来たの。プトレマイオス神国に行こうとしたけど、念には念を寄ってみたの」
「それで?俺に何の用だ」
そう尋ねる俺だったが、まだハリセンを持っていたからか視線をこっちに向けたのだった。
「大した事ではないわ。少し話をしたいだけだから、それをしまってくれるかしら?」
「いいだろう、が、ここでは話にならんから場所を変えないか?エレンがリュドミラを睨んでるし、話にならん。それとこれをしまうのは双方が喧嘩をしないためである。我が王もこれで叩いたと言っていた」
俺は誰の物でもないから、俺の判断で場所を変える事にした。ここだと喧嘩するだけとなるし、幸い俺は大公という偉い位だからなのかエレンも頷いたのだった。場所を変えるためにロドニークへ向かうと言ったエレンだったので、別荘から出た俺らはリュドミラが馬に乗ったので俺は空間からバイクを取り出してから走り出した。その前方にエレンとリムがいて後方に俺とリュドミラが走らせていたけど、エンジン音で馬が驚かないようにエンジン音をオフに
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