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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十二話
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まだに僕達を睨んだまま敵意を見せるラザリス。声を途切れ途切れにしながら再び構えをとろうとするその姿に、どうするべきかと迷ってしまう……その時だった。
──突如……ラザリスの身体を無数のドクメントが現れ、拘束した。
「な……これ、は……!?」
「あれは……ジルディアのドクメント!!」
ラザリス自身、突然拘束された事に驚いており、僕達も何事かとそれを見ると、その正体はニアタの言葉で分かった。
でも……なんでラザリスの身体をジルディアのドクメントが……。
「あれは……これから生まれようとしている、生命の意志だ……。ラザリスを……守ろうとしている。ラザリスが創造の力を与えなくとも、ジルディアの民は、自らの意志を『創造』し、ラザリスと共にあろうとしているのだ……!」
「それって……つまりは……」
『創造の力』で自らの意志を『創造』した。それはつまり……ラザリスが『罪』だと信じて否定した『創造の力』を、ジルディアの民達が肯定してその『罪』を背負おうとしているのだ。
「嘘だ……ボクが与えなくとも創造を……!? ボクの世界が、ボクの世界の生命が、罪を背負おうとするなんて……!!」
「ラザリス……」
「ボクを……ボクを守らなくていい! 争う意志なんて、持つのはボクだけで十分だっ!! だから……だから……っ!? ぁ、あぁあぁあぁぁぁぁっ!!」
ジルディアの民の行動を、想いを……それでも否定して『創造』を止めようとするラザリス。
だが、それは再び突然の事であった。ラザリスが悲鳴に近い声を上げ……それと同時にラザリスの身体とそれにとりついているジルディアのドクメントが歪み始めたのだ。
「これは……!?」
「ラザリスと、ジルディアに生まれようとする者……世界の意志が反発して食い合っている!!あのままでは……っ!!」
「や、やめろ!やめろおぉおぉぉぉぉっ!!」
否定するラザリスの意志と肯定するジルディアの民達の意志。その反発のしあいによって起こり出したと言われるそれは僕達の目の前で徐々に、徐々にとラザリスとジルディアのドクメントが混ざり合い……そしてラザリスの悲鳴と共に強力な光を起こした。
僕達は思わずその光に目を覆ってしまい、何が起こったのか全く理解出来なかったが……徐々に光が落ち着いたのを認識して目を開いた時……僕達は『それ』を目撃した。
──そこには『混沌』が存在していた。
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