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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十二話
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る二人の姿に思わず口を開けてしまいそうになりかけたが、カノンノが駆け寄ってきて回復魔法を使ってきてくれたのでなんとか回復しきるまで二人の闘いを目で追い続けた。
アドリビトムの中でスピードにおいてはトップに立つであろうメリア。そのメリアの速度による攻撃を防ぎ、攻撃をするラザリス。そんなラザリスに対抗するにはやはり……。
「ヴォルト……今、『契約解放』……どれぐらいいけそう?」
「(今の主では……大体五分程が限界です。それ以上は主の身が……)」
「五分も出来れば充分だよ。……その五分で決めるよ、ヴォルト」
カノンノの回復魔法を受けある程度楽になってきたのを感じながら僕は自分の中にいるヴォルトに、今『契約解放』がどれだけ出来るか問い、その返答を聞くとカノンノの回復魔法を受け終わり一歩前へと出た。
今、あのラザリスに僕がメリアと同じように対抗するには『契約解放』しかない。以前は大体体力低下ぐらいが代償だったけど……『今の状態』の僕が長時間使用すれば何が起こるかはある程度想像がついてしまう。なら、今僕に出来る事はその使用可能な時間の間にラザリスを無力化させる事だ。
僕は契約解放をする為に更に一歩前に出ようとした時、動かそうとした足が止まった。
「衛司……」
「カノンノ……」
「私……今の衛司を止める事は出来ないから……だから衛司……絶対、負けないで!」
「……うん」
僕の服を掴み足を止めさせたカノンノは僕を真っ直ぐと見た後そう言葉を出し、僕はそれに静かに頷いて答えた。
この闘いの後、僕がどうなってしまうのか……はたまた、例え生き残ったとしてもどれだけの時間が残されているのかは分からない。だけど今は、ただ今は……
「(……『自分の出来る事をする』ですか。本当、主らしいですね)」
「あはは……最後まで迷惑かけっぱなしでごめんね、ヴォルト」
「(……『最後』なんて言わないでください。主は私の主なんです。『これまでも』……『これからも』……)」
「……うん、そうだね。それじゃ……そのためにも宜しく頼むよっ!」
僕の中でそう、僕の言葉に真っ直ぐと返してきたヴォルトに、僕は少し嬉しく思いながら頷いて星晶剣を構えた。今の僕の身体がどれだけ保つかは分からない。だからこそ……身体が保つ限り全力でラザリスを止めるっ!
「「契約……解放っ!!」」
意識を集中させ、それを一気に爆発させるように僕とヴォルトは声を上げて『契約解放』を発動させる。僕の頬に雷を模した模様が入り、『契約解放』を無事発動出来たことがわかった瞬間、僕は足に力を込めてラザリスに向けて一気に跳んだ。
「ハァアァァァァァァっ!」
「っ! イレギュラーァッ!!」
『契約解放』で上昇した力で一気に戦闘をしている
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