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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十二話
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いまだ僅かに残る頭痛に頭を抑えていると、不意にウンディーネの声が頭に届いた。先程からくる頭痛は多分、術の使用によってドクメントを更に消耗しているんだろう。ウンディーネに思わず問い返そうとした瞬間、水流が落ちた位置から此方に向けて『ナニカ』が来るのを感じて僕は反射的に紫色の防壁、ライトニング・シェルを張ってそれを防いだ。
「衛司っ……大丈夫……!?」
「っ……なんとか、ね。……シェルは慣れてるから痛みは無い、か……」
水流の落ちた位置から放たれた『ナニカ』……赤い熱線のような攻撃をシェルで防ぐと、カノンノが此方に駆け寄り僕の身体を見ながら聞いてきたので、僕は少し呼吸を整えつつそう答えた。反射的に魔術系防御であるシェルを使ってしまったけど、此方の方は頭痛が感じられない事から、先程のスプラッシュとは違い、使用を慣れているためドクメント消耗がそこまで無いことを理解できた。
改めて警戒して真っ直ぐと熱線の飛んできた場所を見ると、そこには水流を受け多少ダメージを受けてはいるが、戦闘不能には程遠い姿のラザリスが此方を睨んでいた。
「今のは少し驚いたよ、イレギュラー。本当に……君は時がたてばたつだけ強くなる。本当に……残念だよぉっ!」
「っ……ライトニング・シェルっ!」
僕達を睨んだまま身体を少し低くしてラザリスがそう叫んだ瞬間、結晶化している左目から先程飛ばされてきた熱線が僕達に向けて放たれた。
僕は前に出て手を突きだし、再びライトニング・シェルを張って防ぐが、連続にもなる熱線の為か僅かに熱の熱さを突きだした手に感じた。
「くっ……熱っ……!」
「衛司……今、回復を……!」
「アハハ、そんな暇与えないよっ!」
シェル越しに伝わって来た熱の高さに防ぎきった後思わず声を出して突き出していた手を抑えると、カノンノが回復させようと僕に駆け寄ってきた時、再びラザリスが体勢を低くしながらそう声を上げた。
くそ……流石に連続でまた撃たれたら……っ!
「……そうは……させない……っ!」
「っ! ディセンダー……っ!!」
「メリアっ!」
ラザリスが再び熱線を放とうとした瞬間、いつからか姿の見えなかったメリアがラザリスの上空から現れラザリスに向けて短刀を振り下ろし、ラザリスは突然の攻撃に放とうとした熱線を止め、メリアの攻撃を前方へと飛んで避けた。
「……これ以上……衛司の身体に負担を出させない……だから、私が此処で……っ!」
「くっ! そう簡単にボクが倒せると思わないで欲しいねっ!」
攻撃が避けられたと分かるとメリアはそのまま繋げるようにラザリスに向けて短刀を奮い、ラザリスはそれを結晶化させた脚で防ぎつつメリアに向けて攻撃を繰り出す。
お互いがお互いに攻撃を通させない闘いを繰り広げ
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