マクロスF
0796話
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先で、小太郎の影が狼、あるいは犬の形になって作り出される。
それを見て驚きの声を上げるオズマ達。
俺の炎獣と似ているというのも驚いた理由の1つだろう。どちらかと言えば俺の炎獣の方が後で生み出された能力なんだけどな。
「へへっ、どうや! これが狗神や!」
「……でも、あれってアクセルの炎獣とどう違うんだ?」
ボソリと呟いたのは、アルト。小声ではあったのだが、運が悪い事に小太郎は狗族で五感も鋭い。
「待てや! この系統の技に関しては、アクセルよりも俺の方が先に使ってたんやで! パクり扱いとかありえへんわ!」
「お、おう。その、悪い」
狗神からの視線を一気に向けられ、咄嗟にそう謝るアルト。
それで許した訳でも無いだろうが、一旦矛を収めることにしたのかそのまま狗神を使った技を色々と披露していく。
「どや!」
最後に視線を向けてきたのは俺の方。
「ああ、確かに腕は上がってるようだな」
実際、狗神に込められている気の密度や振るわれる拳に乗っている気の威力も、俺が最後に見た時に比べると十分過ぎる程のものになっている。
本人の言葉通りに決して修行を怠っていた訳ではない証拠だろう。
そんな俺の言葉に満足し、得意げな笑みを浮かべつつこちらへと戻ってくる。
「では、最後に……あやか君」
「はい」
近右衛門の言葉に、あやか、千鶴、円、美砂の4人がそれぞれ前に進み出る。
「え? おい、アクセル。いいのか?」
「大丈夫だ、しっかりと見ておけ。言っておくが、あの4人が本気を出せばかなり強いぞ。それこそ、生身ではお前達が絶対に勝てない程度には……な」
その言葉に、オズマを始めとした全員が疑わしそうな視線を向けてくるが、別に俺としては嘘を言っているつもりはない。正真正銘あやか達4人の強さは、オズマ達では例えEX-ギアを使っても勝ち目はないだろう。
『アデアット』
パクティオーカードを掲げながら4人の声が唱和し……次の瞬間には戦闘衣装を身に纏った4人の姿があった。
黒いパーティードレスを着たあやかが9条の鞭を持ち、赤いパーティドレスを着た千鶴が右手に腕輪を、アラブの踊り子が着るような紫のシースルー衣装を着て、両手首、両足首に腕輪と足輪を付けた円の姿が、円と同様のシースルーの衣装、ただし赤い色違いに身を包み、3cm程の首飾りを身につけた美砂の姿が。
「ミシェルッ! 見るなぁっ!」
その姿を見た瞬間、クランがミハエルの膝裏に蹴りを入れ、そのまま目を隠す。
……いやまぁ、17歳になった4人のあの格好は色々な意味で刺激が強いとは思うけど……哀れな。
結局、その後はミハエル以外があやか達4人の実力を見て息を呑むことになる。
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