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本気になっていく恋
第六章
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ブルスチールを仕掛けてきた。
 それは成功だった。忽ちのうちにランナーが二人得点圏に来た。
 それを観てだ。麻美はまた言った。
「あそこでするなんてね。そうはしないわよね」
「そうだね。それに」
「それに?」
「ほら、相手だって」
 そのダブルスチールを仕掛けられた側だ。確かにピンチである。しかしそれでもだ。

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