親切にしなさい
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遠い目で頭を撫でられる
いや、本当に申し訳ないです
「そういえば君は身内に忍者でもいるのかい?」
ん・・・何か探りを入れられて・・・るのか?
一体なんだ?
「祖父代わりの人が忍者やってました」
自称祖父とか言ってたけどな自来也は・・・
俺はあいつを忍者と認めたくない
あいつただの変態か紳士じゃねーか
「なるほどねぇ、いやね、増血丸を知ってる子供って中々いないからね
・・・以前にも増血丸を使ったことが?」
そうか、増血丸って一応忍具だから一般人は知らないはずなのか
ということはユギトの目がおかしかったのもこれのせいか
「何十回と使用してます
増血丸だけじゃなくて兵糧丸も食べさせられましたね
薬だけじゃ栄養補給できないし血も増えないし・・・知り合いの医療忍者の方に術をかけてもらったこともありますね」
ひーふーみーと増血丸などを使用した記憶を数えだす
両手で数えきれないぐらいで医者の顔色が変わった
「・・・よ、よく生きてこれたね・・・」
純粋に心配されてしまった
拷問の傷も大体癒えてきているため、尾獣効果だと思う
根本的な体質改善には繋がっていない
船着き場が見えた
「・・・それじゃ坊主、気をつけて旅をするんだよ
危ないと思ったらすぐ何処かの病院に駆け込みなさい」
「はい、肝に命じます
あのくのいちさんと出会うことがあればお礼を言っていただけませんか?」
きちんとお礼を言えなかったのが気になっていてと言葉を濁しながらいうと医者は黙って頷いた
船着き場と船を結ぶ木の板を登り船員にチケットを見せる
部屋のかぎを貰い、振り返って医者に手を振った
「・・・どうやら、本当に忍者ではなかったようですね」
医者は出航した船が小さくなるまで見つめていた
ポツリと溢した呟きに反応して女が現れる?二位ユギトだ
「ただでさえ情勢の悪い昨今
雲と揉めた木の葉へ行きたがる子供まで疑わなければならないなんて、な」
「そんな事言いだしたらきりがないでしょうユギト様」
「そうだな・・・入国者の監視なんて嫌な任務ね・・・」
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