第七話 安東中佐!相撲ごっつあんです!!その十四
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「男と女のぶつかり合いでないとな」
「裸ならな」
「男と男とかな」
「何がいいってんだよ」
「やれやれだぜ」
「本当に今回嫌だな」
こうした不平不満をぶつぶつと言いながらだった、二人はハングオンを飛ばしていく。そして桜井市に着いてだった。
ハングオンから降りて開口一番だ、二人は近鉄桜井駅前のバス停で道を行くお婆さんに道を尋ねたのだった。
「婆さん、俺達正義の味方だけれどな」
「ちょっと道を聞きたいんだよ」
「大兵主神社って何処だよ」
「桜井市にあるんだよな」
「あんた等の何処が正義の味方やねん」
まずはこう返したお婆さんだった。
「あんた達はろくでなしや、三輪素麺みたいにちゃんとしたコシ持たなあかんわ」
「おい、何でそこで素麺なんだよ」
「やっぱり桜井名物だからか」
「そうや、あんた等はコシを持たなあかん」
人間としてとだ、お婆さんは二人に説教をはじめた。
「人間としてや、あんた等は間違ってるわ」
「くそっ、何で初対面の婆さんに説教されるんだよ」
「俺達が何したってんだよ」
「しかもよく見たら駅から少し離れたブックオフ閉店してるぞ」
「何でだよ」
「そんなのはブックオフに聞くんや、八木のお店と統合して国道に移ったわ」
お婆さんはこのことについて少し残念そうに述べた。
「便利やったんやけれどな」
「そうか、それでな」
「神社何処だよ、大兵主神社」
「そこの道教えてくれよ」
「俺達そこで勝ってリア=ディソンさんの写真集買うんだからな」
「DVDもな」
ここでも煩悩全開の二人だった。
「今回の相手にも勝ってな」
「ボーナスで買わないといけないんだよ」
「ああ、そこで日帝衆の人に成敗されるんやな」
お婆さんは二人にこう返すのだった。
「それはええこっちゃ」
「何がいいんだよ、何が」
「俺達が負けていいのかよ」
「何が悪いねん、あんた達みたいな下衆はおらんわ」
悪党よりまだ悪い否定の言葉だった。
「そのあんた等は心を入れ替えなあかんわ」
「日帝衆に負けてかよ」
「そうなれってのか」
「そや、わては安東中佐を応援するわ」
相手、つまり日帝衆である彼をというのだ。
「勝って欲しいわ、阪神とあの人にな」
「ふん、勝つのは俺達だからな」
「早く道教えてくれよ」
「同じ桜井市だよな」
「駅からすぐにあるよな、やっぱり」
「ああ、こっから結構以上に晴れててな」
お婆さんはここから話すのだった。
そしてその話を聴き終えて二人はお婆さんにお礼を言って神社に向かった、だがその神社の場所はというと。
神社に着いてからだ、二人はやれやれといった顔で言うのだった。
「桜井駅から離れてたな」
「本当にな」
「何だっていう位にな」
「相当離れてたぜ」
「
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