第七話 安東中佐!相撲ごっつあんです!!その十三
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「だからこそだ」
「必ずですね」
「私は勝つ、正義の下に」
こう言って三重を発つがその前にだった。
彼は四股を踏んだ、すると。
大地が揺れた、まさに大地を動かす男であった。
果たし状は程なくジャスティスカイザーの下にも届いた、二人はそれを受けて果し合いの日にその奈良県桜井市に向かった、だが。
ハングオンで仕方なく交通ルールを守りながらだ、二人は進みながらぶつくさと言っていた。何故そう言っているかというと。
尚武がだ、運転しながら尚智に言うのだった。そのぶつくさを。
「兄貴、奈良県ってな」
「ああ、正直田舎だよな」
「桜井市って何あるよ」
「長谷寺と談三神社と大三輪神社とな」
「あと天理教の大教会が三つあったよな」
「そうだよ、あと材木と素麺な」
「結構あることにはあるけれどな」
それでもだというのだ、ハングオンを飛ばしつつ話していく。
「マジで田舎だよ」
「本当にそうだよな」
「ったくよ、何でその田舎にな」
「戦いの場指定するかね、日帝衆は」
「相撲発症の地?そんなの知るかよ」
「男と裸でぶつかり合って何が面白いんだよ」
二人はそうした話には全く興味がないのだ。
「ひゃっかんブギかよ」
「作者がネットで読んでトラウマになったんだよな」
「田亀先生だったか、確か」
「あの人の漫画はガチでトラウマになるんだよ」
検索してはいけないだるま何とか、俺の先生はまだいい。ヤマジュンなぞまだ序の口なのがこうした世界だ。
「俺ホモじゃないからな」
「俺もだよ」
尚智も尚武もだ。
「白田亀も結構くるんだよな」
「純愛路線でもな」
そうした路線も描く漫画家なのだ、ただしそれはガチムキ髭と濃い体毛の男と男の相思相愛のものである。
「黒田亀になるとな」
「もう心にザクッ、だからな」
「一生残る様な、な」
「トラウマ植えつけてくれるんだよな」
こちらはSMだ、しかも手足切断や人体改造、スカトロといったまさに禁断の世界だ。ソドムもかくやという程の。
「えぐいよな、本当に」
「あの人の黒バージョンはな」
「手塚治虫さんの黒い作品も来るけれどな」
「トラウマにな」
手塚治虫も黒手塚と言っていい作品を残している、戦前の家父長制の家族を批判した作品がそれである。
「作者がタイトル出したくない位にな」
「作者そういうテーマが一番抵抗あるからな」
「考えるだけでおぞましいって言ってるからな」
「あの人の黒作品ってな」
「凄まじいまでにおぞましいんだよ」
「それこそ吐き気がするレベルで」
実際にかなりおぞましい、最も怖いものは人間のその闇であることを強く認識させてくれる作品である。トラウマと共に。
「まあ手塚先生のことは置いておいてだ」
「ああ、本筋から離れてからな
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