―女王―
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ェイズに特殊召喚される筈だが、《儀式魔人リリーサー》の効果により特殊召喚は封じられている……!
「……俺は《貪欲な壷》を発動! 墓地から五枚のモンスターをデッキに戻し、二枚ドロー!」
《儀式魔人リリーサー》の特殊召喚封じを打開するには、二枚目の《竜姫神サフィラ》を破壊する必要がある。《儀式魔人リリーサー》を素材にした儀式モンスターがフィールドから離れれば、《儀式魔人リリーサー》の効果も効力を失うからだ。……《ドリル・ウォリアー》はもう戻って来ないが。
……だが、事態はそう簡単ではない。
理由の一つに、聖女ジャンヌの墓地にある《祝祷の聖歌》。墓地から除外することにより、儀式モンスターの破壊を一度防ぐ魔法カードである。このカードが墓地にある限り、俺は二度《竜姫神サフィラ》を破壊しなくてはならない。
更に二つ目の理由は、ハンデスを食らった俺のフィールドの状況。特殊召喚を封じられた上に、手札もフィールドも満足に揃っていないこの状況では、そもそも《竜姫神サフィラ》を破壊出来るかどうか。《竜姫神サフィラ》を破壊出来るようにパーツを集めようとしても、それこそあちらにはハンデス効果があるのだから。
……そんな絶体絶命の状況の中、逆転のカードを祈って《貪欲な壷》を発動する。墓地のモンスターたちをデッキに戻し、新たに二枚のカードをドローする……!
「……俺は《一時休戦》を発動! お互いにカードを一枚ドローし、次のターンの戦闘ダメージを無効にする!」
……逆転のカードではなかったが、この状況では非常にありがたいカードには違いない。戦士長を始めとする、この世界のデュエリストの大量展開からの一斉攻撃への対策カードとして入れておいたカードだったが、どうやら入れておいて正解だったらしい。
「カードを二枚伏せ、ターンエンド」
「随分足掻くのが上手いのね。私のターン、ドロー!」
またハンデスされては堪らない、とドローしたカード二枚ともを伏せる。聖女ジャンヌのキーカードである《明と宵の逆転》が永続罠である以上、《大嵐》が来る可能性は低いはずだ。
「私は《明と宵の逆転》の効果により、光属性モンスターを墓地に送る」
永続罠《明と宵の逆転》の効果により、光属性モンスターを墓地に送ることで、闇属性の戦士族モンスターを手札に加える。厄介なのは、手札に加えられた闇属性の戦士族モンスターよりも、《竜姫神サフィラ》の効果の発動が確定したことにある。
「更にカードを一枚セット。エンドフェイズ、二体の《竜姫神サフィラ》の効果を発動!」
《一時休戦》によって攻撃は出来ないものの、もちろん効果の発動には何の制限もない。二体の《竜姫神サフィラ》のどちらもが、第一の手札交換効果を選択したようで、聖女ジャンヌは驚異の
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