―女王―
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00。《竜姫神サフィラ》の攻撃力では突破出来ず、《白夜の騎士ガイア》の効果では攻撃力を下げることしか出来ない。《極夜の騎士ガイア》を破壊したのはこの為で、攻撃力を上げる効果が無ければ《パワー・ツール・ドラゴン》は突破出来ない。
「……俺はターンエンド!」
「私のターン、ドロー! ……私は《明と宵の逆転》の効果を発動!」
早速発動される《明と宵の逆転》。しかし、《極夜の騎士ガイア》はもうデッキにはなく、手札には加えられない筈だと今までのデュエルを思い起こす。……そして、確かに手札に加えたカードは《極夜の騎士ガイア》のようには見えなかったが、それよりも遥かに、禍々しい様子のカード……!
「……このターンで終わらせてあげるわ! まずは魔法カード《スターレベル・シャッフル》を発動! 《白夜の騎士ガイア》を墓地に送ることで、墓地の《極夜の騎士ガイア》を特殊召喚!」
フィールドのモンスターを墓地に送ることで、墓地の同レベルのモンスターを特殊召喚する魔法カード《スターレベル・シャッフル》により、《白夜の騎士ガイア》と《極夜の騎士ガイア》が文字通り入れ替わる。攻撃力をアップさせる効果を持つ、《極夜の騎士ガイア》の召喚は確かに痛いが、『このターンで終わらせる』と豪語している相手が、これだけで終わる筈がない。
ならば、やはり警戒すべきは、先程手札に加えられたあのモンスターカード……!
「私の墓地に光属性と闇属性のモンスターが同数いる時、どちらかの属性のモンスターを全て除外することで、このモンスターは特殊召喚出来る。私は墓地の闇属性モンスターを全て除外!」
他に類を見ない、特殊な条件を持ったモンスター。強いて言えばカオスモンスターに近いか――聖女ジャンヌの墓地から闇のエネルギーが溢れ出し、時空の穴へと吸い込まれていく。妨害する手段を持たない俺には、その様子を黙って見ているしかない。
「現れなさい! 《カオス・ソルジャー −宵闇の使者−》!」
墓地の闇属性のモンスター達のエネルギーを生け贄とし、時空の穴を一閃して現れたのは、かの高名な元祖最強戦士カオス・ソルジャー。デュエルキングが使用した『開闢の使者』とはまた違う、新たな『宵闇の使者』だった。闇属性モンスターを除外したからか、その鎧は頭から爪先に致るまで漆黒に染まっており、兜から覗く目に理性は感じられない。正しく狂戦士、という感想を俺に抱かせた。
「《極夜の騎士ガイア》の効果。墓地の光属性モンスターを除外し、サフィラの攻撃力を500ポイントアップさせ、バトル!」
《極夜の騎士ガイア》の効果により、《竜姫神サフィラ》の攻撃力を上げたところで、聖女ジャンヌのフィールドの三体のモンスターの一斉攻撃の準備が整う。頼む《パワー・ツール・ドラゴン》、耐えてくれ
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